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リポート⑥【お仕事チャレンジフェス2020】〜 人材育成としてのお仕事チャレンジフェス〜
企業人の人材育成としてのお仕事チャレンジフェス
1、「社員にどんな体験をしてほしいか」
参加者に提供したい体験と同時、社員に提供したい体験もあります。
それはどんなものなのでしょうか。アンケートでうかがってみました。
・伝えることの楽しさ、難しさを知る 91.7%
・障がいのある方との取り組みを通じて学びがあることを知る 75%
・自分の仕事に誇りを感じる 58.3%
・業務への取り組み方を見つめ直す 50% ・業務の理解が深まる 41.7%
・自社の商品、サービスの魅力を感じる 33.3
という結果になりました。
回答から、お仕事チャレンジフェスを社員の学び、成長のきっかけとなる研修としてご活用いただいていること、また、自社のサービスや業務への理解、誇り、喜びを感じてもらうためのツールとしてのご活用も考えてくださっていることが分かります。
結果、社員にそれらが体験させられたか、という点については、
2、社員に提供したい体験の達成度は?
「1:あまりできなかった→ 5:十分できた」の5段階評価
・「5」は18.8%
・「4」が25%
・「3」は31.3%。
・「2」「1」は12.5%
それぞれの理由を見てみると 「5」の評価では
・人前で話すことの難しさと楽しさ を感じてもらうことができた。
・入社したての新人を同席させてもらったが、前職の実務経験をふまえ、今の自分がどこまで知識、技術、ホスピタリティーを提供できるかを体感してもらえた。
想定通り、もしくは想像以上の反応を社員の方からいただけたというお声でした。
「4」については
・もともと理解のある社員の理解が更に進んだ。しかし、そうでない社員にはあまり伝わらなかった。
・参加社員とも参加者のPCスキルに応じて、かつ参加者の興味のある部分に対応しながら課題を進めることができた。自分の関わりが参加者の興味を引き出し、笑顔が生まれている実感を感じることができた。
・参加者に関わり直接反応を感じたこと、セミナーの内容、イベント全体を通して刺激を受けた。
理解があまり進んでない社員にこそ伝えたかったが、うまく行かなかった。
どうすれば、社員に気づかせることができるのか、これは日常の業務の中でも起こりうる課題です。
そういったところを次回のワークショップ設計時に改善し望めたらと思います。
「3」については
・管理者が参加する事で、特性のある子供達への理解、雇用へのイメージなど持てたのではないか。
・できた子とできなかった子がいた。
・初めて畳に触れる方への指導の難しさや、伝わった時の喜びを経験してもらえたと思う。
・工夫を凝らした作品作りを提供できた
具体的な目標に対して、社員の方に有用な体験ができたことが窺えます。
「2」については
・プログラム内容でもっと参加者とのコミュニケーションを組むべきであった
・当日まで仕事のことでバタバタとしすぎてしまい、準備を一緒にできなかった。
改善したいポイントをたくさんあげてくださっています。
日々の業務を行いながらワークショップの準備を進めるのは大きなご負担です。
それを乗り越えてご参加くださっている企業の皆様に改めて感謝の念に耐えません。
「1」については
・店舗社員の参加が出来なかった為
等の理由が寄せられました。
社員への研修として、難しさや喜びを提供できたという企業、障がい者雇用に向けた研修として社員にも気づきを与えられたという企業、社員の理解度によって得られた学びに差が出たという企業、事前準備の改善が必要という企業など、それぞれの課題が意識できた内容となっています。
取り組まれた社員(スタッフ)の方に学びがあったか
企業のワークショップ担当者、そして社員の方が、ワークショップを通して気づいたこと、学んだことなどについて伺いました。
1、社員の方々に気づきがあったか
「あった」94.1%
ほとんどの社員の方に気付きがあったという回答になりました。
その内容を見てみると
・参加した社員は自社の日頃の取組みの成果や社会的価値を実感することができ、それぞれの業務に対するパフォーマンスが向上している
・仕事の意味の再確認、伝えるための訓練を通してホスピタリティや業務理解の向上があった
・主体的な場作りややりがいを生むことへの楽しさを実感してもらえた
などの回答が得られました。
業務に対する理解の向上、パフォーマンスの向上、といった効果がありました。
どれも、仕事に誇りとやりがいを持つために必要な要素です。
2、担当者自身にとっての学びはあったか?
そして、お仕事チャレンジフェスの企画の窓口を担ってくださったご担当者様については、学びがあったとご回答くださった方が
「あった」 100%
その内容は、
・多くのお子様に成長を感じることが出来、仕事の切り出し方で障がい者雇用の可能性が垣間見えたと感じた。
・障害者の方のパフォーマンスの高さに驚いた
・素直に聞く、取り組む姿勢がこの短い時間での成長を実感できた。
・新たにこのチャレキッズに参加したスタッフの取り組む素晴らしい姿勢を見ることができた。
・子ども達の可能性と、子ども達と親を改めて結び付けれた喜び
・障害をお持ちの方という認識で話すのではなく、1人の人間として会話することが本人や親御さんにとっても良いのではないかと感じた。
など、障がい者の高い能力と成長の実感が得られ、障がい者雇用に対する前向きな学びがあったと回答いただきました。
また、保護者とのコミュニケーションから得られた情報や、社員の真摯に取り組む姿から新たな発見をされたなど、多様な声が寄せられました。
1、「もう少し工夫できるかな?」と思われたポイントは?
さらに、欲張って「もっと改善できるポイントはワークショップにありませんでしたか?」と尋ねてみました。
すると、
・もっと壁を感じられるようなもの、仕事内容の理解が深められるようなもの、参加者の能力に合わせて難易度をコントロールするなどができるワークを準備する
・ワークを一連の流れにする、手順を細かく切って、褒める場面をふやす、タイムキープをしっかり行う、欠席者が出た場合のアレンジ、伝え方の工夫
などのお答えをいただきました。
まだまだ、彼らの能力を引き出すための工夫が凝らせそうです。
2、自社で取り組めそうなことはありますか?
続いて今回のフェスで得た様々な気付きや情報をもとに、障がい者雇用を促進するため、また、業務の改善に向けて社内で取り組めそうなことはありますか?の質問には
・社員が個別にアンケートを作成し、それぞれの気づきの情報を参加者、社内での共有に繋げ、今後に活かす
・新入社員の基礎教育ツールとしてのプランマニュアルなどに活かしていく
・もっと広い範囲で採用に取り組む
・次年度の事業所参加研修に障害者雇用の研修を組み込む
・対話の見直し
・チャレキッズの取り組みへの参加者を増やす
などの回答をいただきました。
このように、お仕事チャレンジフェスではワークショップから得られた情報や学びを次に活かすべく、企業の皆様への意味付けを行っています。
そのツールの1つに動画もあります。
動画を活用し取り組みを活かす
お仕事チャレンジフェスでは、各企業のワークショップを動画で記録しています。
事後に各社で自社のワークショップの様子を振り返ることで、どのような声がけがなされているか、改善できるポイントはあるかなど、社内で振り返っていただけます。
さらに、法人会員企業や有志の企業の皆様と後日、各社のワークショップ動画を共有し、他社のワークショップの設計、仕事の切り出し方、見せ方、伝え方、声がけや意味付けの方法などをさらなる人材育成のノウハウを磨いていく予定です。
日々の業務の中で忘れがちな仕事のやりがいや自社の商品の価値や教える、伝えることの難しさや奥深さなど、チャレキッズのワークショップでは、企業の皆様の学びとなるコンテンツを作っていきます。
企業への研修、支援学校との連携により具体的なアプローチへ
チャレキッズでは、特別支援学校と連携し、法人会員企業への実習の受け入れのコーディネートもスタートしています。
企業はお仕事体験の受け入れや企業見学会、セミナーなどを受講していただくことで、障がい者雇用に対しての準備を社員の方に整えていただきます。
今後も、特別支援学校との連携を進め、しっかりと実習期間を設けることで、お互いにとって良好な関係の職場づくりを目指します。
チャレキッズの活動に関心のございます企業の皆様、特別支援学校の皆様、ぜひ、誰もが幸せに活躍っできる職場づくりを目指してまいりましょう!
チャレキッズへのお問い合わせはこちら
リポート⑤【お仕事チャレンジフェス2020】〜 企業のワークショップへの取り組み〜
お仕事チャレンジフェスへご参加いただいた企業
今回、お仕事チャレンジフェス2020には15の企業が出展してくださいました。
参加者の皆さんへの印象は?
ご出展くださった企業の参加者のみなさんへの印象はどのようなものだったでしょうか?
アンケートで尋ねてみました。
1、参加者について
まず最初に参加者の印象や成長の可能性について、次いで集中力や意欲、支持理解、質問などコミュニケーションについての質問をさせていただきました。その結果がこちら
どれも、可能性を感じ、成長することを実感し、始まる前と後で印象が変わったとお答えくださった企業が多くありました。また、指示理解が思った以上にできていること、作業スピードの向上など短い時間の中での習熟、そして集中力、わからないことを質問するなどもできていたという回答となりました。
2、感想の詳細
つづいて、そう思われたポイントについてうかがいました。
・高いPCスキルを感じました。また、作業の中で自分の興味をしっかりと意見することが出来ていたと感じます。
・障害を抱えている事を感じられないくらいの対応だった。
・言われている内容の理解が薄く、集中力に不安がある子がいたが、親がワークを行うことで、同じ目線で子に伝え、理解が進んだ。
・働くというよりは、楽しむというウエイトが大きかった(反省点)ため、参加者の成長やお仕事の経験という意味ではプログラムに改善の余地があると感じた。
・ツールに不慣れな子どもたちが、指示したものよりはるかに高度な操作をして楽しんでくれました。
・同じ内容でも理解度によって違う作品になっていった。
・わからない点は質問してくれた。こちらの提示した内容をしっかり行っていた。
・連続した同じ動作の中で、コツを掴む(慣れる)ということはみんなできていた。
・一般社員への指導で使う説明が通用した。
・全体的に真面目で、器用な方が多い印象。
・理解力も申し分なかった。
・自ら質問したり、自主性を磨いていけば更に活躍の場が広がるかと思います。
・職員の説明に対して、はっきり返事、頷いたりと礼儀正しかったです。
・分らない事や、説明が難しかった事に対しては、もう一度説明を求めるなど積極性を感じました。
・動画作りにおいては事前準備やパフォーマンスなど、とにかく頭と感性を働かせないといけませんが、その難しい壁をなんなく乗り越える子供もいた。作業に苦戦した子もこちらのアドバイスでクリアできていた。
・特に出来上がった作品を皆で見るときは感動や反省、いろいろな感情が読み取れて成長と可能性を感じました。
・手の器用さ、集中力、コミュニケーションも思っていた以上にスムーズであった
・言ったことを素直に取り組んでいるので出来るようになるのが早い
いかがでしょうか。
来てくださった参加者の皆さんの能力が高かっただけ、というご意見もあるかもしれません。
しかし、この結果は昨年と同様、高い可能性や能力を企業の方が感じてくださっています。
道昨年のリポートはこちら(お仕事チャレンジフェス2019リポート企業篇)
参加者アンケートでは参加者、保護者自信も「やればできるんだ!」を感じてくださっています。
そこに必要なのは、受け入れ側の準備と姿勢、と書きました。
それらの準備を整えることで、企業側も障がいのある若者に対して高い能力を感じることができたのです。
逆に言うと、それだけ「障がいのある若者がどれくらいの能力があるのか」について、誤解している方も多くいらっしゃる証だと思います。
そんな企業のみなさんが今回、どのような目的をもってお仕事チャレンジフェスに参加してくださったのでしょうか。
その目的をうかがっています。
ご出展企業が参加してくださった理由
企業には事前に、参加を決めてくださった理由や目的、発信していきたいことがら、参加者や社員にプレゼントしたい体験は何かなどの質問をさせていただきました。
1、出展を決めてくださった理由
出展の理由としては、
①社会貢献をしていきたい、
②チャレキッズの理念に共感しているから
③前回参加したときの反省点を改善していきたい
等が挙がりました。
①は企業としての価値を高める、責務を果たしていくというお考えが伺えます。
②はチャレキッズの活動を応援してくださっている企業の思いを感じます。
③は具体的に障がい者雇用の実現を目指す企業のブラッシュアップへの思いを感じます。
2、目的はなにか
続いて目的では
①社員の視野や経験を増やす
②障がいのある方がどのような仕事ができるのかを考えたい
③障がい者の職能、適性を知る
④仕事の切り出し方の検証、具体的な雇用の可能性の検証
⑤子どもたちの経験のため
⑥職業選択の機会を広げる
などの回答がありました。
①②③④は障がい者雇用の実現を目指す企業が、お仕事チャレンジフェスを通してスキルアップしたいという思いが伺えます。
⑤は子どもたちや社会に貢献したい、というお気持ちを感じます。
そして⑥は社会にある問題を捉え、チャレキッズのイベントへの思いも汲んでくださっている内容となっています。
3、障がい者雇用への意識
参加くださった企業を「障がい者雇用への取り組み」で分けると
①障がい者雇用をすでに行っており、その意義を広く伝えていくことに関心を持ってくださっている企業
②障がい者雇用を行っており、さらに拡大していくために経験や学びを深めたいという企業
③障がい者雇用はまだ行えていないが、実現に向けて準備や学びをすすめている企業
④障がい者雇用の予定はまだないが、関心があり、学びたいと思ってくださっている企業
⑤障がい者雇用の予定はないが、子どもたちに有益な体験を提供していきたいと思ってくださっている企業
①である企業を増やすことがチャレキッズの目指すところではありますが、必ずしもすべての企業がそうならなくてはならないわけではありません。
規模や提供しているサービス、企業が目指す形に合わせて、障がい者雇用が広がり、同時に企業が発展していくことが望ましいと考えています。
そうなるよう、それぞれのフェーズ(段階)に合わせて、気付きや学びが得られるよう日々考えています。
参加者や社員に体験してもらいたい事柄について
事前アンケートでは、参加者にだけでなく、社員に対して提供したい体験についても聞き取りました。
参加者へは「体験させてあげたい事柄」ですが、社員へは「参加者から学んでほしい事柄」となります。
一方的に与えるのではなく、互いに学び合う感覚を企業には持っていただけるようお伝えしています。
1.「参加者に経験してもらいたいこと」について
企業に参加者に体験してもらいたい事柄について尋ねたところ
・人の役に立つこと、働くことは楽しいことだ。 100%
・自分にもできた! 75%
・仕事は楽しい! 58.3%
・仕事は難しいところもある 33.3%
・難しさに向き合うことで、成長することができる 33.3%
という回答になりました。
楽しさと難しさ、そこを体験しての「成長」が仕事の醍醐味であることを伝えたいという企業の皆様の考えが伺えます。
そして、それらの経験が参加者に提供できたか?の事後アンケートでは、
2、参加者に体験させることができたか?
(1:あまりできなかった→ 5:十分できた」」の5段階評価で)
◆「5」は5.9%、
◆「4」が58.8%、
◆「3」は35.3%
となりました
一番多かった「4」の理由としては
・ただ楽しいというだけでなく、仕事としての難しさ、楽しさを感じてもらえた。
・連続した印刷を行なっていくことで、短時間の間にコツをつかんだりする姿を見れた。また、それらの喜びを共有できた。
・畳のヘリを折り曲げる作業に重点を置き、地味な作業の中の難しさ、集中力の大切さを経験していただけた。
・思った以上にソフトの操作が簡易で、かつ参加者もスキルが高くスタッフと掛け合いをしながら楽しく進められた。
・保護者の方の視線も重要で、時々フォローが入り、あたたかな和やかな環境で製作が進んだのが良かった。
・ご両親へ施術を行うことでコミュニケーションの機会や感謝されることの機会を体験し、仕事への興味が増していた 。
・当社の実習や面談のやり取りを経験して参加者(子供、保護者)は、それぞれ相応の実感を提供できたと思われる。
子供は自身が前向きな姿勢になれる実感、自身の運動機能が発揮できる実感等があった。
保護者は、日頃見ることのなかった子供の動き、認識の状態を知れた実感。よって、保護者からの感想「もっと早く子供に経験させたかった。知りたかった。」等につながった。
このうに、練り込まれたワークショップを通して、参加者の良好な反応、保護者とのコミュニケーションが活発になっていたことが伺えます。
また、「3」については
・もう少し事前準備を行う事でより良い経験を与えられたと思うから。
・もっとワークを細かく切って褒める場面を増やせば良かった。
・講師陣の事前準備が不足していた
・介護の仕事の一部を体験して頂き、介護のイメージは持って頂けたと思う。
など、参加者のさらなる満足度をひきだすべく、改善ポイントを意識してくださっていることが分かります。
これらをクリアすることで、もっと良好な体験が提供できるという企業の前向きな姿勢を感じました。
( リポート⑥へ続く )
リポート④【お仕事チャレンジフェス2020】〜 企業アンケートより〜
企業の目線で見たチャレンジ・フォーラム
今回のお仕事チャレンジフェス2020では15社のワークショップが一同に会し、合計117名の若者にお仕事の体験を提供いたしました。
各社仕事の一部をワークショップとして切り出し、参加者を受け入れ、ご指導いただき、全体共有の「チャレンジ・フォーラム」にご参加いただきました。
フォーラムでは、参加者の感想、受け入れ企業の感想とともに、障がい社雇用を進めている企業の実体験も聞ける内容でした。
ご登壇いただいたのは、ASKULLOGIST株式会社 福岡物流センター副センター長、坂井博基氏、株式会社障がい者つくし更生会の専務取締役、那波和夫氏、ATUホールディングス株式会社の代表取締役、岩崎龍太郎氏です。
登壇企業のお話は、障がい者雇用を目指す企業にとっても、一般の方にとっても大変刺激のある内容だったと思います。
そこで、まずはこちらの質問
フォーラム登壇企業のお話で印象に残っていることは?
「三社とも絶え間ない努力と経験の積み重ねの上で、現在の雇用体制を作りあげていることを知った」
「雇用に対する意識、行動、問題を改善していくために絶えまぬ努力、協力が必要だと再認識した」
「心のこもった”温”かい視点と、冷静かつ客観的な”冷”たい視点が重用」
「障がい者雇用のことを「大変」から「ナチュラル」に変えていくことの重要さ」
「問題が起きた時、事実に焦点を当てる(感情は考えない)」
「障がい者にできない仕事の方が少ない」などの答えが寄せられました。
「就労の準備ができている人を迎え入れることというお話に、納得をいたしました」
「全職種対象に業務内容の確認する事」
など
障がい者雇用に対する考え方や向き合い方のヒントを得られたという回答が多くありました。
リポート③では登壇企業が話してくださった内容の一部も掲載していますのでぜひ御覧ください。(リポート③)
この中の「就労の準備ができている人を迎え入れることというお話に、納得をいたしました」については、参加企業より
「障がいのある方を採用するきっかけと最初に行ったきっかけとタイミングを聞かせてもらえますか」
という質問への回答から来ています。
障がい者雇用のきっかけとタイミングは?
◆坂井氏
坂井氏、きっかけは法定雇用率。従業員数も増えていったので、障がい者雇用をしなくてはならなかった。
一般求人で採用した聴覚障害のある方を採用したことが一番最初だった。
しかし失敗した。
その方は3ヶ月で退職した。それが失敗したとわかったのは数カ月後。
自社の前を引っ越しで退職したはずの彼が自転車で通り過ぎたからわかった。
引っ越しではなく、何かがいけなかったんだ、と思った。
これを変えていかなければならない、1人、2人を雇用するのではなく、
30人でも雇い入れていける仕組みを作らなくてはならないと思ったのがきっかけだった。
◆岩崎氏
障がいのある方でも殆どの仕事はできます。
もちろん適性はありますが。
ただ、就労の準備ができている人を雇ったほうが良いと思います。
実は障がいのある方で就労している人の中には、就労の準備ができていない人も結構いる。
どんな準備かというと、基本的な生活においての準備が整っていないなどのことです。
例えば、寝る時間が遅い人。早く寝すぎる人、規則正しい生活ができていない人です。
そうなると、仕事中眠くなるし、きつくなるし、続けることが難しく、精神的にもきつくなる。
そういった、規則正しい生活が送れるなどの基礎的なことが整っている人を一つの基準とすると良いと思います。
また、
障がいのある方との職場づくりでは人間関係やその方の特性によるトラブルも発生しやすいと思いますが、それらはどのように解決していっているのでしょうか?
という質問に対して、
◆那波氏
それぞれの立場から事実関係を聞き出す。この時ポイントとなるのは、感情や憶測は入れないようにする。
事実だけを収集していった上で、困った反応(トラブルとなった反応)をした原因を考える。
どうしてその時、困った反応(トラブルとなった反応)を選んだのか。
もしかすると、その人は別の選択肢を持っていなかったのかもしれない。
その選択肢を提示してあげる。すると「そんな選択肢があるんですか?」となる。
それを「知りたいか?」と尋ねると「知りたい」となる。
なぜなら、本人もトラブルを解決したいから。
あくまでも本人が「知りたい」ということを提示していく。
こちらが正しいと思う考えを押し付けるのではなく、本人が知りたいと思っていることを伝えるほうが、納得感が高いから。
その上で、別の選択肢を提示する、そして「なるほど!そういう選択肢があったのか!」となる。
それを実行するための支援を行っていく。
そして、その選択肢が実行できた時、それって誰のためになったんだっけ?と尋ねる。
トラブルが起こって困っていたのは自分だから「自分のためになっている」となる。
こうやって、自分のためになった、ということを必ず意味づけすることで、やらされている、押し付けられているのではなく、
自分が納得して良い関係や成長を図ることができていると実感できる。
そうやって、本人から望ましい反応や行動を引き出していくことで、本人も成長していることを実感でき、本人が居心地の良い職場環境を作ることができます
こういったお話をみなさんと共有することで、企業の皆さんからは今後の活動の中で、障がい者雇用促進に向けた課題解決の方策として
「ワークショップの意味を伝えること」
「障がいのある方との関わりを増やすこと」
「お互いにメリットのある仕事を切り出すこと」
「障がい者雇用に向けてのイメージの共有」
「保護者の意識を変えていくこと」
などの回答が得られました。
参加者との対話の中で
企業のみなさんが参加者と共有した事柄のなかでは、
就労に向けての不安を感じていらっしゃる方が多くいることがわかったという発言が多くありました。
・解決、改善の手立てができず、問題が継続している状態の方々が多いと思った。
・保護者の方々も不安や期待など気持ちが入り混じって遠慮している感があった。
・参加者の悩みの深さと真剣さ
併せて、ワークショップに概ねみなさんが満足していること、子どもたちがみんなの前できちんと意見が言えていることに刺激を受けたなどのお答えがいただけました。
リポート③でもご紹介しました、参加高校生の言葉に感動したという企業も多くいらっしゃいました。
→(リポート③)
参加企業が目指すもの
昨年から実施しているお仕事チャレンジフェス。
参加者と企業がともに情報交換し、気付きや学びを得ていくものですが、此処から先をどうしていくかが今後の課題となってきます。
フォーラム時に保護者の方からも出たご意見
「特別支援学校のことをもっと知ってほしい、実習の受け入れを拡げていってほしい」
チャレキッズでは、特別支援学校と連携し、法人会員企業への実習の受け入れのコーディネートもスタートしています。
企業はお仕事体験の受け入れや企業見学会、セミナーなどを受講していただくことで、障がい者雇用に対しての準備を社員の方に整えていただきます。
今後も、特別支援学校との連携を進め、しっかりと実習期間を設けることで、お互いにとって良好な関係の職場づくりを目指します。
チャレキッズの活動に関心のございます企業の皆様、特別支援学校の皆様、ぜひ、誰もが幸せに活躍っできる職場づくりを目指してまいりましょう!
チャレキッズへのお問い合わせはこちら
リポート③【お仕事チャレンジフェス2020】〜 チャレンジフォーラム 〜
参加者と企業の対話の場:チャレンジフォーラム
今回のお仕事チャレンジフェスの特徴のひとつがこのフォーラム。
目的は「参加者も企業も一同に会し、お互いの体験を共有すること」でした。
ワークショップや研修などで、参加者がアンケートを書き記し提出することはよくあると思いますが、主催者側、ワークショップ提供企業がどのような感想を抱いたか、などを共有することは稀なのではないでしょうか。
今回、私達がこの企業側の思いも参加者に聞いてもらおう、と思ったのは、
企業側も学ぶ立場であり、情報を収集し、企業活動に生かしていかなくてはならないからです。
一方的に与える、受け取る、という関係ではなく、お互いが情報交換し、学び合う、それが障がい者雇用、障がい者就労には大切だと考えています。
そこで、今回のフォーラムでは参加者のみなさんの列と企業の皆さんの列を交互に配置し、
違う立場の方がお話できるようにしました。
一日の体験の共有
フォーラム冒頭では早速「本日の振り返り」を実施。
「印象に残っている言葉や出来事」を共有していただきました。
多くのみなさんが今日の出来事や印象を語ってくださり、非常に盛り上がりました。
その後、企業の立場、参加者の立場、保護者の立場のそれぞれから全体共有をしていただきました。
企業からは今日の体験を経て、可能性を感じたというお話。保護者からは不安もあり、もっと企業の情報を知れる場やこういった交流場が必要だというご意見。そして、参加者本人からも全体共有してもらいました。
そして、その後は障がい者雇用を促進している企業にご登壇いただいてのフォーラムへと移りました。
ご登壇いただいたのは、ASKULLOGIST株式会社 福岡物流センター副センター長、坂井博基氏、株式会社障がい者つくし更生会の専務取締役、那波和夫氏、ATUホールディングス株式会社の代表取締役、岩崎龍太郎氏です。
お仕事チャレンジフェスは企業にとっても訓練の場
それぞれの立場から今回のお仕事チャレンジフェスを振り返っていただきました。
ASKULLOGISTの坂井氏は、
昨年もお邪魔しましたが、ほんとに良い取り組みと思っています。
みんな楽しそうですし。まずは楽しそうであるということはとても大切です。
中には苦労されているなという企業もありましたが、その大変さがなくなって、ナチュラルに受け入れられるように成ると良いなと思います。
障がいのある方との取り組みが、「大変なこと」「特別なこと」ではなく、「アタリマエのこと」になっていくことで、障がい者雇用も進んでいくと思います。
そして、今後、お仕事チャレンジフェスを経て実習などにつながるようになって、指導者についてもらってやっている仕事が、一人でもできるように成る、というフェーズが体験できるようになると、企業と若者にとってより良い取り組みになっていくと思います。
障がい者つくし更生会の那波氏は
僕たちの会社は38名いる社員のうち34名が障がい者手帳を持っている。その彼らが成長していけるように日々考えながら仕事をしている。
それは彼らが成長することによって業績が上がり、周りからの評価が上がり、彼らの喜びにもつながるからだ。
それが企業の成長にもなる。
そのためには、彼らに信頼されることから始めなければならない。
今日は、初めて合う若者に対して、それをおこなうというミッションだった。
どうやったら彼らに認めてもらえるか。よい関係性が作れるか、そこがスタート。
そのために、どんな言葉を投げかけるか、身振り、表情、どんな関わり方をすると「この人になら話してもいいかな」と思ってもらえるか。
そう考えながら、体験作業を社員と一緒になってやっていく。
すると、最初こわばった表情だった子どもたちの表情がだんだん和らいだものになっていく。
そして保護者には、「この作業はこういう目的で行っています」「この作業を通してこういった適性を知ることができます」「お子さんの姿をみてどう思われますか」など、解説や意味付けを行いながら進めていきます。
ワークショップ後半の共有では、体験の感想でどんな「言葉」が出るかに注目していきます。そして、出てきたワードを拡げていくことで、ふだん使っている言葉や彼らが見ている世界を紐解いていきます。
その積み重ねを行うことで、彼らに響く言葉を選ぶことができるようになっていく。最終的には、子どもたちが「もっとやりたい」と思うようになるには何が必要か。
どう関わると「やる気」が引き出せるか、彼らに認めてもらえるためにはどのようにすればよいのか、その訓練をさせていただく場がこのお仕事チャレンジフェスです。
ATUホールディングス株式会社の岩崎氏
内容は坂井さんや那波さんがおっしゃったことと同じです。
まずは楽しい、と思うことが大切。
そういった意味では、来た子どもたちに「何が楽しかった?」と聞くと「56フーズさんのお肉料理」「一風堂さんのラーメン作り!」という回答(笑)
でも、それでいいんです。
仕事のきっかけも、「楽しそう」「やってみたい」「その世界に触れたい」と思うことがきっかけ。
同じように、私達の仕事にも「楽しさ」がある。それをこの体験の中でいかに体験してもらえるか、それを設計したり導いたりするためにはどんな言葉かけや関わり方が必要かを模索しています。
そのために参加者と同時に保護者の方にも同じ体験をしてもらうように設計しました。
そして、お互いが感じる事をそれぞれで共有するというふうにやっています。
この続きはまた後日、企業側の立場からのリポートブログで詳しくお伝えしますが、
三者でお話いただいた事柄は、障がいのある方との働き方を考える上で大変ヒントに成ることが詰まっていました。
登壇者の言葉で印象に残っている事を参加者に尋ねたところ、
・やれない仕事は無いと言われていたのは、大変、嬉しい言葉でした。沢山の企業がその様に言ってくれると有り難いですが…
・坂井さんの最初のことば。「参加企業が頑張りすぎている。障害者雇用が進まないのは大変だと思うから。もっと楽にできたらいい
・本人達ができることはたくさんあり、やれないことはないということ
・ASKULのような企業が増えると、本当の意味での共存ができると感じます
と言った内容が挙がっていました。
夢をもって挑戦してほしい
最後に、冒頭の全体共有時に参加者である高校生が発言してくれた内容をご紹介します。
彼女の言葉がこのイベントの意義のすべてを物語っている気がします。
ある高校生の言葉です。
「私は高等学園(特別支援学校高等部)に通っていて、いま就職に向けて頑張っていてます。でもただ、、、、みんなが就職できるところって限られているじゃないですか。。。。それって悲しいです。
でも、今日のようないろんな企業が集まっているところで色んな体験ができることは、楽しかったし、やりたいことをみんな見つけて、こういうのは難しいのではないかと決めつけずに、みんなちゃんと夢をもって挑戦してほしいと思いました!
ありがとうございました!」
障がいがあるから諦めるのではなく、やりたいことを語り、夢を描き、人としての経験を積みながら成長していく。
それは誰にでも許されることであり、認められるべきことです。
そのチャンスを奪うような社会であってはなりません。
しかし、まだ今はその環境が整えられているとは言い難いです。
誰もが夢を語り成長していくことができる社会。それが成熟した社会であり、豊かな社会と言えるのではないでしょうか。
そんな社会の実現を目指そうとしている、人々や企業がいる。
そして、それは不可能なことではない、多くの方がそのことに気付き、触れ、その方法を学ぶ機会が増えるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
まずは参加者アンケートを本にしたリポートをお送りしました。
続いては、企業アンケートを本にしたリポートです。
こちらもぜひ御覧ください!
(リポート④へつづく)
リポート②【お仕事チャレンジフェス2020】〜 大切なのは”経験” 〜
子どもたちのパフォーマンスは”伸びる”
お仕事チャレンジフェス2020では、参加企業がそれぞれの仕事を切り出し、その職務を分かりやすく伝えるために様々な工夫を凝らしました。
企業側が目線を合わせ、伝える工夫をしたことで、「理解できる」「集中できる」「もっとやれる」という気持ちがあがったことをご紹介しました。
→リポート①
アンケートでも、
「やっているうちに上達していった」37.8%
「できる仕事の幅が増えるのでないかと思った」32.4%
と、前向きな気づきを得ることができました。
保護者からも、
「日ごろの接し方や導き方を見なおそうと思った」(29.7%)
「子供の苦手なことが発見できた」(21.6%)
など、日頃の生活の中では見えてこなかった気づきを得ることができたようです。
仕事とはどんなもの?!
仕事の経験のない若者にとって、ワークショップは「仕事とはなにか?」をイメージする機会となります。
「仕事ってたのしいな」「けっこうきついな」「やりがいがあるな」など、仕事だから得ることができる達成感が必ずあります。
それが体験出ることもお仕事チャレンジフェスの目的です。
アンケートでは「体験した仕事をもっとやってみたいか」について聞きました。
すると、
「やってみたい」67.6%
「自分には難しいかもしれないが、また挑戦したい」21.6%
「自分にならできると思った」18.9%
と、仕事に対する前向きな姿勢も向上したことが伺えました。
同時に
「自分には難しいと思った」5.4%
という気付きもあり、体験を通して適性を知る機会にもなっていました。
自分はどんなことが好きなのか、向いているのかを、自身の経験から判断する、この体験こそが若者に必要なのです。
そして、そんな前向きな気持ちになっている参加者が「次回挑戦してみたいこと」についても以下のような意見をいただきました。
次回挑戦するときにやってみたいこと
「畳の仕事にチャレンジしたい」
「YouTuberになりたい」
「ラーメン作り」
「モデル、メイク」
「作業系の仕事をやってみたい」
「介護にも興味あるため車椅子の押し方などに挑戦したい」
「色々なアート」「システムエンジニア」
「プログラミング」
挙げてくれている体験は、今回体験したワークショップとは異なるものばかりです。
「もっともっと色んな体験がしたい」そんな気持ちが現れているのではないでしょうか。
併せて、企業訪問の形での体験についても、「是非参加したい」「都合が合えば参加したい」を合わせると、94.9%の方が「参加したい」となりました。
ぜひ、企業の皆さんの積極的な受け入れをコーディネートしていければと思います。
こどもたちの“変化”
参加する前と、参加した後で、子どもたちに変化はあるのでしょうか?
たかだか90分程度の取り組みで劇的に変わることはないかもしれませんが、それでもこの質問を投げかけたのは、昨年も体験後に変化を示す子どもたちがいたからです。
そして、体験から1週間も経たないうちに実施したアンケートで、お子様に変化があったと回答された方がなんと35%もありました。
どんな変化があったのかを伺うと下記のような回答が返ってきました。
体験後のお子様の変化について
・教えてもらったことを、家でもしてあげるねと嬉しそうに言ってくれた。
・連れて行ってくれて、ありがとうって、私たちに自分から、大きな声で伝えてくれたました。
・すごく、いい経験できた証拠だと思います。
・就労に関して考え方が前向きになることが出来た。
・色々な体験をしたいと言っている
・天神ホルモンさんで、お肉を捌いたので、またやりたいと言い、調理をやりたいと言ったりしています。時々手伝ってくれていたけど、自分からやりたいと言う気持ちが強くなっていた。
・達成感があり、嬉しかったらしく感想文を書いていた
・また色々チャレンジしたいと前向きな発想になっている
・色々な仕事をやってみたいと思うだけでなく自分に出来るかな?と考えるようになった。
・雰囲気が少し明るくなった。
・積極的になった
・家事の手伝いが増えた
私はこの内容を見ただけで、この取組の意義を感じました。
経験を通して、子どもたちが心を動かし、やる気を向上させ、それを態度や言葉で示してくれた。
これが、彼らの成長のきっかけになります。
「わずか35%」と思うのか、「35%もの」と思うのかは、人それぞれでしょうが、確実に“経験”を通して変化を感じてくださっていることはたいへん大きなことです。
あとは、その彼らの変化を敏感に察知して、今後の取組にどのように活かしていけるか。
それは、私達大人側、企業側に求められています。
11月9日(土)猟師さんのお仕事体験
11月9日(土)14:00〜17:00株式会社夢屋〜糸島tracks〜にて、猟師さんのお仕事体験が開催されました。今回、受け入れて下さったのは株式会社夢屋さんの皆さま。
今回は猟師さんのお仕事を知ろう!命の大切さ、食べ物の大切さを知ろう!を目標に5名のchallekidsが挑戦!罠見学、止め刺し、解体作業見学、お肉の切り出しなど、たくさんの魅力的な体験を見学、体験させていただきました!
まず最初に工房見学。洗浄室で湯剥ぎ、内蔵出しをします。その後処理室にて皮剥、殺菌します。次に精肉室で脱骨、部位分けを行い、包装室で包装し、冷凍します。
〜商品化するところからシェフのもとに届くまで徹底的な品質管理がされています〜
工房見学の後、はこわなを見学に山へ!
はこわな仕掛けてありました!思ってたよりも大きかったです!はこわなの中に米ぬかを巻いていて、ワイヤーに触れた瞬間に扉が閉まる仕掛けになっているそうです。
イノシシの足跡も発見しました!
はこわな見学を終え、工房に戻って精肉行程を体験させていただきました!
お肉の切り出し、スライス、ミンチにしたり猪肉を商品化していきます!
猪のお肉をおいしくいただきました〜!
振り返りでは、美味しかった!普通のお肉だった!猟師さんの仕事内容を知ることができた!などたくさんの感想をいただきました。また、まつもとさん、えぐちさんからは、「子どもたちと関わることでの楽しさを感じることができた。子どもたちの純粋さを感じることができた。自己認識がちゃんとできていて、もっとたくさんのことに挑戦させてあげたい。」といった感想をいただきました!
〜最後に記念写真撮りました〜!!!
〜今回のお仕事体験を通して改めて命の大切さ、食べ物の大切さを学ばせていただきました〜
ご協力下さった株式会社夢屋の皆さま、ありがとうございました!
2019.10.5(日) パティシエのお仕事体験
10/5(土)13:00〜14:30 いしむら大橋本店にて、パティシエのお仕事体験が開催されました。今回、受け入れて下さったのは石村萬盛堂の皆さま。
パティシエのお仕事を知ろう!体験しよう!を目標にケーキ作りに挑戦しました!
まずは、ケーキ作りのお手本を拝見!
スポンジ生地の上に生クリームをのせて…
フルーツを盛りつけていきます…
1段目の上に2段目のスポンジ生地を重ねていきます。
生クリームを塗っていきます。
生クリームとフルーツを飾って…
完成です!
お手本を見た後、実際に作っていきます!
スポンジ生地を切って、ボウルに入れて、生クリーム、フルーツを入れます。
たくさん詰め込みました〜!
ひっくり返してさらに生クリームで覆っていきます!
形を整えて…
かわいいパンダのようですね!
完成です!!!!
本日の振り返りを行い、最後に記念写真を撮りました!
最初は緊張した表情が目立っていました。しかし、作り方を1から優しく丁寧に教えていただき、作業中は笑顔も絶えず楽しんでケーキ作りに取り組めました。それぞれが真剣な表情で取り組み、満足のいくケーキが出来上がりました!
ご協力下さった石村萬盛堂の皆さま、ありがとうございました!
[リポート]11/10(日)畳職人のお仕事体験
匠の技!畳職人のお仕事体験
今日は、2名のチャレキッズが畳職人のお仕事体験に挑戦しました!お仕事体験を提供して下さったのは、「鶴田畳店」さんです!
中に入ると、沢山の畳と大きな機械と、そしていぐさの香り。
床に落ちていたいぐさを手に取るりょう君。
畳にはこんなに長いいぐさが使われているんですね。
それでは早速、お仕事体験に入っていきます!
まずは、畳の大きさを測ります。
畳に定規をあててボールペンで印を付けて、「四小」や「二大」など、大きさを書いていきます。
そして、印を付けたところをカッターで切り落とします。
次は、畳床に畳表を貼ります。スイッチを押すと、畳表がピーン!と張られ、せんまいとおしを刺して固定します。
大きなミシンが畳の短い辺を縫っていきます
縫い終わった跡を見て「おお〜すごい」
長い方の辺に、大きい文鎮を置いて、印を付けカッターで切ったところに合わせて真っ直ぐに切り落としていきます。
職人さんは、止まらずにシューーー!っと切っていきます。綺麗に切れた切れ端に感動するりょう君。
さあ、だいち君は上手に切れるかな?
少し詰まったところはあったけど、最後まで切れました!
スイッチを押すと、下から丸い回転台が出てきて、くるりと回して反対側にも同じ作業をします。
次はりょう君の番、上手に出来るかな?
切り口が綺麗!上手に切れました!
次は、別の機械に移って、畳に縁をつけます。
まずは自分の好きな縁の柄を選びます。いろんな色・柄があって面白い(^^)
だいち君は緑の縁、りょう君は金魚の柄の縁を選びました。
選んだ縁を畳の角につけ、折り目をつけます。
せんまいとおしの持ち手の部分で押さえながら折り目を付けるのはとても難しそう…
力を込めて何度も折り目をつけました。
せんまいとおしで縁と畳を固定し、大きなミシンで縫い合わせていきます。
ガッチャンガッチャン!大きな音を出して縫っていくミシン。うるさかったけど、リズミカルで少し楽しくなってきました♪
最後に縁と畳の角を、大きなホッチキスでとめて、、、
完成!!!
「この畳、持って帰りたい!」という2人。(^^)
さすがに大きすぎて持って帰れないので、、「小さな畳のコースター」を作りました
自分のお気に入りの縁の柄を選んで、畳の角に綺麗に付けていきます
小さな畳コースター、完成!!
完成したコースターを持って、畳の前で記念撮影♪
最後に、難しかったところ・面白かったところなどの感想を発表しました。
りょう君「いろいろなボタンがあるから、ボタンを覚えるのが難しかった。 畳を真っ直ぐに切るのが楽しかった。」
だいち君「縁の型を付けるのが難しかった。ミシンが動くときのリズムが面白かった。」
お店の笠さんからは、「全般的に上手くできていた。刃物を使うときに力が入りすぎていた。メカを使った仕事に向いていると思った。」というご意見を頂きました!
みんなで、「ありがとうございました!」
その後、すぐにほうきで掃除し始める2人。床がとても綺麗になりました。最後まで感謝の気持ちを忘れずにお仕事体験が出来ましたね!
【かんなちゃんチーム リポート 】PD〜夢をひらく!ロードマップを作ろう!2019
【Aチームのロードマップリポート】
10月19日。
この日はAチームの皆でかんなちゃんのロードマップを描きました!
それではプロジェクトの始まりです!
最初はかんなちゃんがどんな女の子なのか、どんな人生を歩んできたのか…
【今に根ざすこと】を聞いてみました!
かんなちゃんの今に根ざすもの、それは…
絵を描くことが好き、乗馬ができる、バンジージャンプにも挑戦する…
それに人を喜ばすのが好きで、子供好き!
チームが一番グッと感じたのは…
間違った考えを持つ大人に対する感情を抱いていたことです!
聞けば聞くほどチャレンジングで芯のある子だとわかっていきます…!
しかしかんなちゃん…
家の周りには田んぼばかりで学校に通いにくかったり、複数人に対するコミュニケーションが苦手だっりと、今に根ざしたマイナス面もわかってきます。
壁があるなら乗り越えればよい…!!
Aチームのメンバーはリフレクティング内で知恵を寄せ合いました。
【未来のスーパーかんなちゃん】
それはいつでもどこでも自分の表現を伝えられる【発信者】ではないでしょうか…?
SNSを使えばどこでも発信ができるし、複数人相手への表現にもなりうる…
点と点がつながり線となった瞬間です!
Aチームメンバーの前に道が開かれたのを感じたところで前半の終了です…!
中間発表!
さてさて後半スタートです!
まずは発信者の未来に向けて【必要な力】はなにかAチーム皆で考えていきます。
何を発信したいのか、どうやって発信したいのか…
まずは動機と手段について知ることが重用だとAチームは考えました。
そしてもう一つ必要なのがサポート。
SNS発信などに伴うネットの危険性について詳しい手助けが必要だと気づきます。
では【1年後のかんなちゃん】はどうなっていればいいのでしょうか…!!
Aチームメンバー皆で案を出し合いました。
まずは発信者について詳しくなってること!
例えばYoutuberとか、例えば漫画でもイラストでも…
様々な発信方法や種類を知っていていればな…と、想像します。
そして自分の好きなことを見つけること!
この辺りでAチームメンバー、すごく興に乗ってきます…
作詞作曲しよう!
絵本とかよさそう!
モデルいいんじゃない!
天神ホルモン!!
はじめのいっぽ
1年後のかんなちゃんの可能性について広げたところで…
では【1か月後】までに何をしようかと話し合います。
つまりは発信者としての最初のプロジェクト段階ですね!
LINEデビューをして、実際にAチームのみんなに向けて発信
まずは発信者として慣れるためにも身近な方に発信をしよう!
ということでLINEデビューをして、実際にAチームのみんなに向けて発信をしてみることになります。
なんだかプロジェクトっぽくなってきました!
その他にも服を選んで写真に撮ってアップしたり、東方神起のイベントを見に行ったり…
1か月間で発信者としての場はいくつもあるようです…!
もちろん学校環境におけるサポートなどもしつつ、1か月の節目にはAチーム皆で天神ホルモンに行こうとなりました!
焼き肉万歳!!
プロジェクト発表!
プロジェクトでは、LINEでかんなちゃんチームの皆さんに活動の様子やコメントを発表してもらうことからスタートし、
東方神起のライブに行く。
その時のための服を選ぶ
などのイベントを随時LINEで”発信”していく。
そして、さいごはフィードバック会として天神ホルモンで焼き肉をみんなで食べる!
というものになりました!
かんなちゃん、奥村家の皆さん、そしてAチームの皆さん!
ヘトヘトになるまで話し合いましたがとても楽しく充実した時間でございました!
そして今後ともかんなちゃんのプロジェクトを応援いたしましょう!
本当にありがとうございました!
【 しんたろうくんチームリポート 】PD〜夢をひらく!ロードマップを作ろう!2019
CチームのPDは、しんたろうくんのロードマップを描きました!
今に根ざすこと
まずは、しんたろうくんの【今に根ざすこと】をお父さんやおじいちゃんおばあちゃんに聞いていきました。
しんたろうくんの今に根ざすもの、それは…
・ブロックで物を作るのが好き!
→ブロックで、あっという間に街を作ってしまう。
・外で遊ぶのが好きだけど、虫は苦手
・タブレットの操作が得意
・偏食で食べられるものが限られている
・車や動くものが好きで、最近は船も好きになってきた
・言葉の表現は苦手だけど、人との付き合いは好き!
・「いいこと思いついた!」が口癖で、自分が考えた遊びで他人を楽しませるのが好き
・他人と意見が違う時に、揉めることがある
といったお話が聴けて、しんたろうくんの発想力豊かな面や優しい一面を知ることができました。
リフレクティング
そしてリフレクティング、本人と保護者以外のメンバーでココまでの話を振り返りました。
ブロックでは、大人でも創造できないような世界を表現していて本当に可能性に秘めている!という声が挙がりました。
また言葉の表現は苦手だけど、きっとこれからの未来は、LINEのスタンプのような言葉に代わる何かをしんたろうくんが発想していくかもしれない!といろんなアイデアが飛び交いました。
☆未来のスーパーしんたろうくん
未来のスーパーしんたろうくん像を描く際に出てきたのは、
しんたろうくんの創造力×楽しませる力を活かせることです。
チームラボさんやおもちゃのブロックを提供しているレゴがされているようなことがとても近いかもしれない!
と話はさらに白熱していきました。
そして、発表です!
中間発表
Cチームでは、未来のスーパーしんたろうくんは【あそびの開発者】になっているんじゃないか?という話になりました。
すでに同年代のお友達がしんたろうくんが考えた遊びで楽しみファンが生まれています。
しんたろうくんが感じる「おもしろい」は、AIにも発想できないアイデアが人を魅了することでしょう。
前半が終了して、お昼ご飯!
他のチームの方とも交流を図り和やかな雰囲気でした。
必要な力
そして後半戦スタート!
お弁当でお腹が満たされたあとは、【あそびの開発者】になるために必要な力やコトをCチームのみんなで考えていきました。
【 必要な力・コト】はズバリ…
・伝える力
・自己認知力
・企画力
・内省力
・ベースの力を蓄えること
・色々な遊びに触れること
どんなに良いアイデアが生まれても人に伝わらなければ、独りよがりになってしまう可能性があります。
企画として表現して、共感が生まれ、協力する人が増えていきます。
またベースを蓄えて、いろんな遊びに触れることでアイデアがより広がっていくでしょう。
必要な力
では、必要な力やコトが20歳の時に備わっている状態になるためには、【1年後 】どのような状態になっているだろうか?
とイメージを膨らませてアイデアを出していきました。
・友だちと一緒にモノづくりをしている
→共感・共有
・人の意見を受け入れるようになっている
・偏食をちょっとずつ変わっている
→1つでも2つでもいいから減らす
・キャンプや畑などで野菜に直に触れるなど、食にまつわる経験を増えている
・興味のあることを一つ以上増えている
・自分が好きなこと・嫌いなことを言えるようになっている
・好きなキャラクターになりきり、苦手なことを克服していけるようになっている
など具体的な話が挙がりました。
【1ヶ月後、最初の一歩 】
最後に1年後の状態になるために【1ヶ月後、最初の一歩 】を考えていきました。
①週末に盛り付け係をする
→自分が食に携わることで、興味を持つかもしれない!?
②カレンダーなどを利用して日々記録する
→自己認知力を上げ、好き嫌いがわかっていくことを促すかも!?
③モノづくりの記録を自分で写真で撮影しておさめる
自分がつくったものを俯瞰してみることで感じることがあるかも!?
集大成!プロジェクト発表です!
写真6
【1ヶ月後、最初の一歩 】
最後の最後まで、Cチームでしんたろうくんの未来について語り合いました。
これから一歩を踏み出して、何を感じていくのでしょうか?
チームでLINEグループを作って、その歩みを見守っています。
少し脱線しますが大人も、しんたろうくんの未来を考えるなかで自分はどうだろう?
言ってはいるけど、できているかな?と自問自答する場面もありました。
短い時間でしたが、とてもあたたかくそして、気付きもある時間となりました。
ありがとうございました!