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リポート⑥【お仕事チャレンジフェス2020】〜 人材育成としてのお仕事チャレンジフェス〜

企業人の人材育成としてのお仕事チャレンジフェス

チャレフェス2020 写真34

1、「社員にどんな体験をしてほしいか」

参加者に提供したい体験と同時、社員に提供したい体験もあります。
それはどんなものなのでしょうか。アンケートでうかがってみました。

・伝えることの楽しさ、難しさを知る 91.7%
・障がいのある方との取り組みを通じて学びがあることを知る 75%
・自分の仕事に誇りを感じる 58.3%
・業務への取り組み方を見つめ直す 50%
・業務の理解が深まる 41.7%
・自社の商品、サービスの魅力を感じる 33.3 


という結果になりました。


回答から、お仕事チャレンジフェスを社員の学び、成長のきっかけとなる研修としてご活用いただいていること、また、自社のサービスや業務への理解、誇り、喜びを感じてもらうためのツールとしてのご活用も考えてくださっていることが分かります。

結果、社員にそれらが体験させられたか、という点については、

2、社員に提供したい体験の達成度は? 



「1:あまりできなかった→ 5:十分できた」の5段階評価

・「5」は18.8%
・「4」が25%
・「3」は31.3%。
・「2」「1」は12.5%

チャレフェス2020 写真33

それぞれの理由を見てみると

「5」の評価では

・人前で話すことの難しさと楽しさ
を感じてもらうことができた。
・入社したての新人を同席させてもらったが、前職の実務経験をふまえ、今の自分がどこまで知識、技術、ホスピタリティーを提供できるかを体感してもらえた。

想定通り、もしくは想像以上の反応を社員の方からいただけたというお声でした。

「4」については

・もともと理解のある社員の理解が更に進んだ。しかし、そうでない社員にはあまり伝わらなかった。
・参加社員とも参加者のPCスキルに応じて、かつ参加者の興味のある部分に対応しながら課題を進めることができた。自分の関わりが参加者の興味を引き出し、笑顔が生まれている実感を感じることができた。
・参加者に関わり直接反応を感じたこと、セミナーの内容、イベント全体を通して刺激を受けた。

理解があまり進んでない社員にこそ伝えたかったが、うまく行かなかった。
どうすれば、社員に気づかせることができるのか、これは日常の業務の中でも起こりうる課題です。
そういったところを次回のワークショップ設計時に改善し望めたらと思います。

「3」については

・管理者が参加する事で、特性のある子供達への理解、雇用へのイメージなど持てたのではないか。
・できた子とできなかった子がいた。
・初めて畳に触れる方への指導の難しさや、伝わった時の喜びを経験してもらえたと思う。
・工夫を凝らした作品作りを提供できた

具体的な目標に対して、社員の方に有用な体験ができたことが窺えます。

「2」については

・プログラム内容でもっと参加者とのコミュニケーションを組むべきであった
・当日まで仕事のことでバタバタとしすぎてしまい、準備を一緒にできなかった。

改善したいポイントをたくさんあげてくださっています。
日々の業務を行いながらワークショップの準備を進めるのは大きなご負担です。
それを乗り越えてご参加くださっている企業の皆様に改めて感謝の念に耐えません。

「1」については

・店舗社員の参加が出来なかった為


等の理由が寄せられました。



社員への研修として、難しさや喜びを提供できたという企業、障がい者雇用に向けた研修として社員にも気づきを与えられたという企業、社員の理解度によって得られた学びに差が出たという企業、事前準備の改善が必要という企業など、それぞれの課題が意識できた内容となっています。

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取り組まれた社員(スタッフ)の方に学びがあったか 



企業のワークショップ担当者、そして社員の方が、ワークショップを通して気づいたこと、学んだことなどについて伺いました。

1、社員の方々に気づきがあったか

「あった」94.1%

ほとんどの社員の方に気付きがあったという回答になりました。
その内容を見てみると

・参加した社員は自社の日頃の取組みの成果や社会的価値を実感することができ、それぞれの業務に対するパフォーマンスが向上している
・仕事の意味の再確認、伝えるための訓練を通してホスピタリティや業務理解の向上があった
・主体的な場作りややりがいを生むことへの楽しさを実感してもらえた

などの回答が得られました。


業務に対する理解の向上、パフォーマンスの向上、といった効果がありました。
どれも、仕事に誇りとやりがいを持つために必要な要素です。

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2、担当者自身にとっての学びはあったか?

そして、お仕事チャレンジフェスの企画の窓口を担ってくださったご担当者様については、学びがあったとご回答くださった方が

「あった」 100%

その内容は、

・多くのお子様に成長を感じることが出来、仕事の切り出し方で障がい者雇用の可能性が垣間見えたと感じた。
・障害者の方のパフォーマンスの高さに驚いた
・素直に聞く、取り組む姿勢がこの短い時間での成長を実感できた。

・新たにこのチャレキッズに参加したスタッフの取り組む素晴らしい姿勢を見ることができた。
・子ども達の可能性と、子ども達と親を改めて結び付けれた喜び

・障害をお持ちの方という認識で話すのではなく、1人の人間として会話することが本人や親御さんにとっても良いのではないかと感じた。


など、障がい者の高い能力と成長の実感が得られ、障がい者雇用に対する前向きな学びがあったと回答いただきました。
また、保護者とのコミュニケーションから得られた情報や、社員の真摯に取り組む姿から新たな発見をされたなど、多様な声が寄せられました。
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1、「もう少し工夫できるかな?」と思われたポイントは?

さらに、欲張って「もっと改善できるポイントはワークショップにありませんでしたか?」と尋ねてみました。
すると、

・もっと壁を感じられるようなもの、仕事内容の理解が深められるようなもの、参加者の能力に合わせて難易度をコントロールするなどができるワークを準備する
・ワークを一連の流れにする、手順を細かく切って、褒める場面をふやす、タイムキープをしっかり行う、欠席者が出た場合のアレンジ、伝え方の工夫

などのお答えをいただきました。
まだまだ、彼らの能力を引き出すための工夫が凝らせそうです。

2、自社で取り組めそうなことはありますか?

続いて今回のフェスで得た様々な気付きや情報をもとに、障がい者雇用を促進するため、また、業務の改善に向けて社内で取り組めそうなことはありますか?の質問には

・社員が個別にアンケートを作成し、それぞれの気づきの情報を参加者、社内での共有に繋げ、今後に活かす
・新入社員の基礎教育ツールとしてのプランマニュアルなどに活かしていく
・もっと広い範囲で採用に取り組む
・次年度の事業所参加研修に障害者雇用の研修を組み込む
・対話の見直し
・チャレキッズの取り組みへの参加者を増やす

などの回答をいただきました。

このように、お仕事チャレンジフェスではワークショップから得られた情報や学びを次に活かすべく、企業の皆様への意味付けを行っています。
そのツールの1つに動画もあります。

動画を活用し取り組みを活かす

お仕事チャレンジフェスでは、各企業のワークショップを動画で記録しています。
事後に各社で自社のワークショップの様子を振り返ることで、どのような声がけがなされているか、改善できるポイントはあるかなど、社内で振り返っていただけます。
さらに、法人会員企業や有志の企業の皆様と後日、各社のワークショップ動画を共有し、他社のワークショップの設計、仕事の切り出し方、見せ方、伝え方、声がけや意味付けの方法などをさらなる人材育成のノウハウを磨いていく予定です。

日々の業務の中で忘れがちな仕事のやりがいや自社の商品の価値や教える、伝えることの難しさや奥深さなど、チャレキッズのワークショップでは、企業の皆様の学びとなるコンテンツを作っていきます。

企業への研修、支援学校との連携により具体的なアプローチへ 

チャレキッズでは、特別支援学校と連携し、法人会員企業への実習の受け入れのコーディネートもスタートしています。
企業はお仕事体験の受け入れや企業見学会、セミナーなどを受講していただくことで、障がい者雇用に対しての準備を社員の方に整えていただきます。
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今後も、特別支援学校との連携を進め、しっかりと実習期間を設けることで、お互いにとって良好な関係の職場づくりを目指します。
チャレキッズの活動に関心のございます企業の皆様、特別支援学校の皆様、ぜひ、誰もが幸せに活躍っできる職場づくりを目指してまいりましょう!

チャレキッズへのお問い合わせはこちら
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