【リポート】9月12日(土)おしごと体験《 畳職人のお仕事》
ものづくりのお仕事
今回は、「鶴田畳店」の皆さんのご協力により、「畳職人」のお仕事体験にチャレキッズが挑戦しました。
教えてくださったのは鶴田畳店の笠大祐(りゅう だいすけ)さんと恵景(よしかげ)さんです!
毎年受け入れていただいているのですが、年々、体験内容をブラッシュアップしてくださり、自分たちのも学びのあるものになるようにと考えてくださいます。
尺寸の測り方
畳はすべて同じサイズではなく、そのお部屋によって微妙にサイズが違うそうです。
そのサイズを整える際に使われるのが尺寸で測れる専用の定規。
写真の畳は幅が2尺7寸5分で、両端から「+1分弱弱(ちょっと短め)」と言った風に印をつけていくんだそうです!
この時点で、なんだか職人、って感じです!
畳の張替え
続いては畳の張替えを見学させていただきました。
張りたての畳は濃いい草の香りがします。
森林浴交換もあるとのことで、部屋にあると集中力が増すそうです。
お子様の勉強部屋に是非!
張りたての畳に弛みが出ないように引っ張ったり、サイズをきちんと整えるために先程の採寸に従って切り込みを入れたりしています。
余分な畳部分を専用の畳膨張で切っていく時の「ゾリゾリッ ゾリゾリッ」という音がなんとも軽快で気持ちいいんです。
い草は結構固く、切る時の要領が必要です。
縁つけに挑戦!
畳の縁(へり)。「ご縁(えん)」という言葉の漢字もこの「縁」という漢字なんですね。
「縁」には他にも(ふち)(ゆかり)(よすが)など、様々な読み方と意味があります。
なんだか奥深いものを感じます。
物と物の境目を表す意味と、人との関係を表す意味と、共通している点は、別々のものが触れ合っている境目やその関係というイメージでしょうか
それぞれ、自分好みの「縁」を選んでいきます。
さぁ、いよいよ減り付けに挑戦です!
巨大ミシンで縫い上げます
登場したのは巨大ミシン。
この機会で縁部分を縫い付けていきます。
太くて大きい畳床を貫通しながら畳表を縫い付けるにはこれくらいの大きさがないとできません。
しかし昔はすべて手縫いだったと言うから、先人の技術とその労働力には頭が下がります。
機械であれば、子どもでも抱っこしてもらってスイッチポン!で動いちゃいます。
しかし、手作業で整えていく部分、きちんと仕上がりを予想しながら微調整していくには、長年の経験と技術が必要です。
お客様に喜んでいただけるよう、美しく、整った畳にしていく。
そのための気をつけなくてはいけない作業などを丁寧に教わっていきます。
そして、いちばん大切だと言われている、「畳の角」の仕上げ方も見せていただき、挑戦させていただきました。
い草コースター
半畳の畳床に一辺ずつ畳縁を付けさせていただき、同時にい草でできた手作りコースターも制作させていただきました。
今回のチャレキッズの皆さん、ものづくりが大好き!ということで、少し難しい作業もどんどん迷わず進めていき、そして完成も美しかったです!
失敗を恐れず、興味関心を全開にして挑んでいく姿に、大人たちも学ばさせていただくことが多くありました。
完成した畳と記念撮影
最後は、完成した畳とい草コースターを手に記念撮影!
毎回、参加者に学びや気付きがあるようにと工夫してくださる鶴畳店さん、終了後はまた次回に向けた新たな体験内容について、熱く語ってくださいました。
本日は受け入れていただきありがとうございました!
今後とも宜しくお願いいたします。