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チャレキッズのお仕事体験リポート2017 鶴田畳店 2017年8月5日
かなりハイレベルな体験になりました!
今回のお仕事体験は、福岡市東区松島にある、鶴田畳店さん。
昨年のお仕事体験に続いて、今年度もお仕事体験を受け入れてくださいました。
今回お仕事体験に挑戦するのは、たかやくん(12)とそうたくん(14)のお二人。
たかやくんには発達の遅れ、そうたくんには知的な遅れがあります。
二人とも手先が器用だということで、ものづくりに関心があるそうです。
早速ご挨拶!
まずは畳作りの工程を見学します。
笠さんからの說明。
畳に触れる機会も少なくなっていますからね。
その作りや仕組みを知るところからスタートです。
実際の採寸方法などを教わります。
もちろん、「cm」ではなく「寸」で測っていきますよ♪
2尺、5,6,7寸、5分と・・・・
ハサミで繊維のラインに沿って裁断します。
続いて、専用の畳包丁を使って切れ目を入れます。
みんな真剣です!
畳専用のミシン。
つくりは家庭用のミシンとほぼ同じなんだそうです。
こういうところに個々の性格が出ますね。
そうたくんはとても丁寧で、キレイに同じ高さに針を打っていきます。
その手つきはまさに職人!
みんな驚いてました。
今回の一番の難関だった、包丁を使っての裁断。
これが難しい!
力の入れ具合や角度、捌き方などにコツが必要です。
それでもめげずにやり遂げました!
最後のカットはくるっと円を描くように切り取ります。
この難しい作業も、すぐに覚えてやってのけていました。
サスガ!
つづいてはたかやくん。
まずは寸法取りから。
難しい作業ながら、集中して楽しんでいる様子が伝わります。
たかやくんは思い切りが良く。サクサクとまち針を打っていきます。
左右両方の手で裁断ができるたかやくん。
思い切りの良さと、臨機応変に作業に対応しようとしていました。
写真上は左手で。
写真下は右手での裁断。
向きが変えられると、細かな部分へのアプローチもし易いのかもしれませんネ。
手先が器用な方には両利きが多いとも聞きます。
さ!祭壇が終わったら、今度は縁(へり)をつけていく工程です。
お好みの縁を選んで準備します。
二人共伝統的な柄を選びました。
センスも渋い。。。
縁に方をつけて、塗っていきます。
この手つきや捌き方にポイントがあるんですね。
熱い工場での作業。
汗が吹き出してきます。
それでも集中力を切らさず、作業に集中しました!
完成しました!
自らの力で作った畳です!
最後に代表の笠大祐さんから一言。
畳職人ではないとしても、今日の体験が今後の進路選択などに繋がることを期待します!
というお言葉を頂戴しました。
体験したこと、それ自体がすべての学びのキッカケですよね。
沢山の体験をして、自ら選択出来るよう頑張っていきましょう!
ありがとうございました!
最後はみんなでパシャリ。
笑顔?が光ってますね〜♪
鶴田畳店様、ありがとうございました!
店舗名:鶴田畳店
住所:福岡県福岡市東区松島1-4-26
営業時間: AM.8:00〜PM.6:00 定休日 / 日曜日
電話番号:092-622-0558
チャレキッズ発表会Vol.3 〜パネルディスカッション〜
企業の立場、保護者の立場から、障がい者雇用を考える
発表会の後半はパネルディスカッションです。
テーマを「企業と障がい者、お互いにとってのハッピーな就労なカタチ」としてお話しました。
ディスカッションの様子はこちらからご覧になれます。
パネリストは左から
障がい者就労支援センター ジョブコーチの 北村 里美 さん
「一般就労に向けて送り出す機関が少なくなっている。そんな状況を改善するためにも幼い頃からのキャリア教育が必要と思う」
アスクルロジスト株式会社 福岡物流センター 副センター長 酒井 博基 さん
「体験がうまくいかなかった時にどうするか、なども考えて教育機関との連携をしていってほしい」
「そして、チャレキッズには価値前提で1人称で考えられる団体であってほしい」
お仕事体験を提供してくださった、
アニマルリンクバウワウの 廣田 英里子 さん
「知らないことを知ることができる機会であり、社員に対する有効な施策にも気づかせてもらえた。また参加していきたい」
ゆうきくんのパパ 船越 哲朗 さん
「学校の教育現場で、ロードマップ作りのようなワークショップが取り入れられたらと思う」
ももかちゃんのママ 山口 里美 さん
「保護者はもっともっと知りたいことがたくさんある。このような活動、機会が増え、多くの方が情報に触れられるようになればと思います」
企業の抱える不安、保護者の不安をどう解消するか
具体的なお話の例として、アスクルロジストの坂井氏のお話がまさに「目からウロコ」でした。
取り組みを行い、それを企業価値へと転換できている企業はその気づきを多くの企業にも持ってもらいたいと思っています。
それを行うことが企業の価値につながる、業績に繋がる、採用にも繋がるなど、その視点には驚かされることが多いです。
保護者も企業も障がい者雇用、就労に関する「色眼鏡」が多すぎることがわかってきました。
会場からの質問も活発に
「障がい者雇用に積極的に取り組み、成功している企業の情報などがどこにあるかわからない。
体験する側も含め、情報をうまく連携していく仕組みってないのでしょうか?」
親御さんたちは就労が難しいかもしれない、という不安がある。
教育機関と就労企業との連携ができていない。
その部分を改善することもチャレキッズの目的。
今、入り口の(就職する)お話が中心ですが、現在中高年代の障がい者の皆さんはどのような就労体制となっていますか?
どうやったら坂井さんのような大人、企業人を増やしていけるのでしょうか?
坂井さん:
誰でも変われます。当事者意識を持って取り組めば良いだけです。
他人事にしているのは本人。
障がい者雇用は企業にとって必要な課題なんです。そのことに本当の意味で気づいていないだけです。
日本の経済を思う企業人であれば、当然取るべき行動。それが障がい者就労の促進です。
そんな熱いメッセージに会場から拍手が巻き起こりました。
手探りでスタートしたパネルディスカッションでしたが、抱える課題の一部の掘り起こしができました。
それはほんの一部ですが、そういう細かな深掘りを繰り返すことで、その場にいる人々の新たな関心や気づきが生み出せたらと思います。
そして、最後には発達教育センターの山本主事より、閉会のご挨拶をいただきました。
山本主事もチャレキッズの活動に熱心に取り組んでいただき、様々な気づきがあったということです。
今後も個人的に関わりたい、とまでおっしゃってくださいました。
最後に
福岡市教育委員会とNPOとの共働で行うチャレキッズ事業は一旦終了しますが、この2年間に体験したこと、得た気づきは言葉には尽くせないほど、大きな発見をもたらしてくれました。
そんな発見や気づきを自分だけにとどめておくのはもったいない。
多くの人が「障がい者とか変わることで気づくこと」を知ってほしい。そう思います。
どのような形かわかりませんが、少しずつでもその化学反応が広がるように、自分自身主体となってアクションを起こしていけたらと思います。
今後ともチャレキッズの活動へのご支援、よろしくお願いいたします。
チャレキッズプロジェクト実行委員会 一同
チャレキッズ発表会リポートVol.2
ワークショップに参加して
続いての発表は、「ワークショップ」です。
チャレキッズでは、「障がいを取り巻く環境への理解」を促進するため、「夢をひらくロードマップを作ろう!」というワークショップをやってきました。
これは、障がいのある子ども本人とその保護者、そして教師、親族、放課後ディサービスなどの普段から関わっている人と、障がい者雇用を推進している企業、障がいのある子どもを育てた経験のある親、これから関わっていきたいと思っている学生など、様々なセクターの人々が一人の当事者の「希望に溢れた未来」について考え、ロードマップを作るというものです。
その様子を紹介した映像があるのでごらんください。
このワークショップに参加していただいた当人に、ご登場いただきます。
彼らはお仕事体験もした上で、このワークショップに参加した皆さんです。
さらに、このワークショップを受けて、どのようなことに取り組むかをプロジェクト化し、後日も「夢に向かっての取り組み」を続けています。
最初に登場したのは、ゆうきくん。
お父さんと一緒です。
ゆうきくんのお仕事体験はまさにこのプロジェクトが生まれるきっかけとなったもの。
八仙閣の吉村料理長とのチャーハン作り。
みんなに食べてもらって嬉しかった!
というゆうきくん。
ワークショップでは「ダンス」でみんなを喜ばせたい、という希望が出てきて、それをブラッシュアップするためのプロジェクトも指導!
題して、大好きなダンスをお母さんに披露するぜプロジェクト!!!
取り組みを通して、家族の時間が増えたこと、継続していくことで様々な力を引き出せていることなどお話いただきました。
モデルを志す、みゅうちゃん
続いては、「モデル体験」にも参加していただいた、みゅうちゃんです。
みゅうちゃんは終始元気!
モデル体験でも率先してポーズを決めてくれたりと、普通なかなかリズムに乗れない子供たちと違って、最初からテンションマックスでいつも望んでくれます。
そんなみゅうちゃんのロードマップでは、「人の話を聞く力をつけていく」ということがプロジェクトに!
放課後等ディサービスの「夢色」さんのご協力のもと、読み聞かせの取り組みを行っています。
その模様もご紹介しました!
ペットショップの店員さんを目指す、ももかちゃん
そして、最後は、ペットトリマーの体験をした上で、ワークショップに参加してくれた、ももかちゃん。
お母さんと一緒に登場です。
ワークショップでは、自立のために必要な取り組みとして、「お小遣い帳をつける」「自分で交通機関に乗って目的地へ行く」などの目標が話されました。
そして後日、「一人でアニマルリンクバウワウさん(お仕事体験受入企業)まで交通機関を使って行く」というプロジェクトが立ち上がりました。
この模様はスライドショーでご紹介しました。
3人とも成長を示してくれました
みゅうちゃんは最後に「人の話が聞ける人になりたいです」と言ってくれたり、ももかちゃんはいろいろなことに挑戦して、改めて「同じように障がいを持っている人たちのいる学校に行きたい」と意志を示したり、ゆうきくんは「もっと多くの人にダンスを見て欲しい」と希望をふくらませたり。
彼らが、このワークショップやお仕事体験で一番嬉しかったことを尋ねると
「とにかくやらせてもらえたこと」「みんなと話せたこと」「みんなが喜んでくれたこと」が嬉しかったと教えてくれました。
「とにかくさせてもらえた」という事実が彼らが「認められた」と感じることに繋がるんだな、と改めて思いました。
さて、この後は、パネルディスカッション。
関わってくださった皆さんとトークッセッションです!
< つづく >
夢をひらく!チャレキッズ発表会〜障がいのある子どもたちのキャリア教育実践リポート〜vol.1
活動の集大成!チャレキッズ発表会
2016年にスタートした「チャレキッズ〜障がいのある子どもたちの夢を叶えるプロジェクト」は
3つの柱「選択する力をつける」「自発性の芽を育てる」「障がいに対する理解を深める」を掲げ活動してきました。
活動の中で得られた気づきは多く、ぜひ多くの方と共有したいと思っています。
その集大成となる活動発表会、「夢をひらくチャレキッズ発表会〜障がいのある子どもたちのキャリア教育実践リポート〜」を
2017年2月12日(日)西南学院大学のコミュニティセンターで行いました。
中心となった活動の一つ、「お仕事体験」のリポート、そして、ワークショップ「夢をひらくロードマップを創ろう!」のリポート、さらに、プロジェクトにご参加いただいた皆さんとのパネルディスカッションで構成しました。
開会の挨拶は樋口龍二 実行委員長
事業説明の前に人クイズお届けしました。
それは、
「発達障害は次のうちどれですか?」というものです。
選択肢は全て発達障害に関する内容ですが、大切なのは、「障がいの名称にこだわらず、一人一人の特性と向き合うこと」というメッセージを込めさせていただきました。
次にお届けしたのは2年間の取り組みをご紹介したダイジェストムービー。
たくさん行ってきた取り組みがわかりやすく紹介されています。
途中、参加者のインタビューもあり、臨場感もたっぷりです。
こちらは下記リンクからご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
そして!お待ちかねのお仕事体験リポート。
と、その前にまたまたクイズです♪
「お仕事ランキング、1位はパティシエ、3位は料理人、では2位はなんだったでしょう?」
答え、わかりますか??
答えは、、、、「わからない」です。
この答えに多くの方が「なぜ?」と思うでしょう。
なぜ「わからない」のか?
まだ将来のことまで考えが至らないのか、それとも未来が見えないのか、諦めの気持ちもあるのか、
「わからない」にはどんな背景があるのでしょうか。
しかし、「わからない」からこそ、選択肢を増やすための機会が必要です。
お仕事体験やワークショップなど、チャレキッズの取り組みがその選択肢を増やすきっかけとなればと思っています。
みんなイキイキ!モデル体験!
ということで、最初のお仕事体験提供企業は「モデルのお仕事」を提供してくださった、Chinatsuさんです。
お仕事体験の様子はこちら!
この体験からどのようなことを感じられたか、子供たちの印象は?などにお答えいただきました。
憧れのバス運転士!
続いては西鉄バスの運転士の研修施設での「バス運転士」のお仕事体験を提供してくださった、西鉄バスの浦さんにご登場いただきました。
人気の「バス運転士」のお仕事。
当初、運転の体験はもちろんのこと、西鉄バスさんが体験を受け入れてくださる事も高いハードルとしてありました。
その理由は、「将来性がないのに、期待だけさせてもいけないのではないか」という考えからです。
しかし、西鉄さんは受け入れてくださいました。
その動画はこちら!
それだけでも、嬉しい事でしたが、西鉄バスでは、「実際に運転させてもらう」というスペシャルな体験も提供してくださったのです。
最初はそんな事も考えてなかったし、受け入れてくださった事だけで嬉しかったのですが、トップが「やらせてあげよう」「彼らなら大丈夫だ」と判断することで、
体験や思い出が大きく変わることを目の当たりにしました。
壇上に上がっていただいた浦さんからは、彼らがシュミレーターをしている姿を見て、彼らならできる。
好きなことに対する集中力は高い、そう思われたそうです。
その行動は署員の皆様も驚かせました。
そしてやってみて、できたという体験を皆が共有し、署員の皆さんも大きな気づきがあったそうです。
それは「できないと思っていたができた」ということと、「できない」ということに関してのフィルターは誰がかけたのでもない、自分でかけたのだ、ということでした。
< つづく >
【 動画 】チャレキッズプロジェクト ダイジェスト
チャレキッズの取り組みをダイジェストでご紹介でします!
2月12日(日) 西南コミュニティセンターで開催された「夢をひらく チャレキッズ発表会〜 障がいのある子どもたちのキャリア教育実践リポート〜」が開催されました。
その時、ご覧いただいた、チャレキッズの取り組みをダイジェストで紹介した動画をご紹介します。
【 動画 】平成28年12月10日開催、「夢をひらくロードマップを作ろう!」
子供達の夢をみんなで叶えるプロジェクト♪
チャレキッズのワークショップ「夢を拓くロードマップを創ろう!」
3回目の開催となる今回は、参加者のチャレキッズがみんな「お仕事体験」を経た上での参加となっていることが特徴です。
さらに、受け入れてくださった企業の方にもお越しいただき、体験を踏まえて、今後どのようなロードマップを描いていくのか対話しながら考えていきます。
平成29年2月12日(日)”夢をひらく”チャレキッズ発表会 開催決定!
2月12日(日)には活動の集大成となる、「チャレキッズ発表会」を開催!
ぜひお越しくださいませ♪
チャレキッズ発表会
【 動画 】なりたい仕事は?「ゲームクリエイター!」福岡のチャレキッズプロジェクトお仕事体験リポート
人気のゲームクリエイターになるには?!
今回のお仕事体験は「プログラミング」です。。
有料にて場所をお借りして、プログラム体験をしてもらいました。
教えてくださったのはiteens labのコバ先生。
みんなすぐにのめり込み、楽しんでましたよ。
ゲームクリエイターへの夢に一歩近づきましたね!
平成29年2月12日(日)”夢をひらく”チャレキッズ発表会 開催決定!
1月12日(日)には活動の集大成となる、「チャレキッズ発表会」を開催!
ぜひお越しくださいませ♪
チャレキッズ発表会
【 動画 】お仕事体験記「パソコンのお仕事」〜株式会社カムラック〜
お母さんに名刺作ってあげよう!
今回のお仕事体験はパソコンを使ったお仕事です。
お邪魔したカムラックさんはA型事業所。様々なパソコンを使ったお仕事を受注していらっしゃいます。
体験したのは、古森くんと江口くん。
お母さんに名刺を作ってあげましたよ
どうぞ!
1月12日(日)には活動の集大成となる、「チャレキッズ発表会」を開催!
ぜひお越しくださいませ♪
チャレキッズ発表会
【 動画 】 お仕事体験記「バスの運転手さん」〜西鉄バス〜
人気のバス運転士を体験!
今回のお仕事体験はバス運転士です。
運転士系は男の子に人気ですよね!
今日は本物のバスの中でいろんな事を体験!
シミュレーションから始まり、最後はスペシャルな「体験」もさせていただきました!
一生の宝物だね!
どうぞ!
1月12日(日)には活動の集大成となる、「チャレキッズ発表会」を開催!
ぜひお越しくださいませ♪
チャレキッズ発表会
【 動画 】 お仕事体験記「畳屋さん」〜福岡市の鶴田畳店〜
かっこいい職人の世界を体験!
今回のお仕事体験は「職人さん」の世界を体験です。
ご協力いただいたのは、東区松島にある鶴田畳店。
い草の生産地でもある福岡で畳文化を伝承すべく様々な活動を行っていらっしゃいます。
大きなミシンのような、畳の縫い機に挑戦です!
どうぞ!
1月12日(日)には活動の集大成となる、「チャレキッズ発表会」を開催!
ぜひお越しくださいませ♪
チャレキッズ発表会