大工さんのお仕事2018 〜辰巳工務店〜
大工さんの基本、のこぎり引き&釘打ちに挑戦!
毎回人気の大工さんのお仕事。
かっこいい職人さんに憧れて、「ものづくりのひと」の体験をさせていただいています。
今回も新宮にあります、「辰巳工務店」さんに受け入れていただきました!
ご指導くださるのは、辰巳工務店の辰巳寛会長。この道60年の大師匠でいらっしゃいます!
今日はよろしくお願い致しまス!!
木材の種類について
まずは家造りの素材となる、「木材」の種類について、教えていただきました。
たくさんある木材、それぞれに特徴があり、目的や時代に応じて使用されてきたものが異なります。
水分に強いもの、加工がしやすいもの、害虫に強いもの、量産できて安価に手に入るものなど、素材選びは基礎の基礎大変勉強になります。
板目と柾目
また、木材には“板目”というものと“柾目”というものがあることも教わりました。
確かに、何気なく見たり使ったりしていまいたが、それぞれに特徴があるんですね〜。
「さしがね」をつかって、印をつけよう!
さあ、いよいよ鋸挽きです。と、、、その前に。
どこからどこまでをカットするのか、印を入れなければなりません。
そんな印、線を引くのに便利な定規こちら。
「さしがね」といいます。
L字の形をした金属製のものさしのことです。
かねじゃく、まがりかねなどとも呼ばれます。様々な使い方ができるので、大工さんには欠かせない七つ道具の一つです。
ちなみに長い方と短い方がありますが
長い方 → 長手(ながて)
短い方 → 妻手(つまで)
と呼ばれています。
これひとつで、様々な図り方や印の付け方ができるそうです♪
今回は、さしがねの角を引っ掛けて、正確に垂線を引いていく練習をしました。。
いよいよ鋸挽き!
さあ、いよいよのこぎりを使ってカットしていきます。
のこぎりをよく見てみると、歯の形が違いますね〜。
之にも意味があります。
ふむふむ、、、なるほど、そういう作りになっているのね〜!!
知らなかったことが満載、先人の知恵がシンプルな道具に詰まっています。
しっかり木材を抑えて、慎重に、かつ力強く!
みんなのこぎりを引いたことはあるそうですが、本格的にその引き方を教えてもらうのは初めてです。
しっかりと木材を抑えて、体の使い方を工夫しながらのこぎりを入れていきます。
何度も何度も印をつけて、のこぎりでカットする。之を繰り返しましたが、最初は曲がったり、時間がかかったりしていましたが、徐々にまっすぐ、時間も短くなっていきました。
ノコギリを入れる角度、押すときと引くときの力の入れ具合などを微妙に変えることで、早く、まっすぐ、きれいに切ることができていきます。
次は釘打ち!
つづいては、釘打ちです。
カットした木材を繋げて形のあるものに組み立てていくために必要な行程です。
最近は釘もマシンで打つ(釘打機)ことが多いそうです。
しかし、基礎は大切!
釘と、金槌の関係、真っ直ぐ打つために大切なことをレクチャーいただきました!
実際に打ってみると、コレがまた難しい。。。
釘打ちは難しかった!
木材の太さや硬さ、釘の細さや金槌の大きさなど、いろいろと条件が揃っていて初めて打ちやすくなることを学びました。
そして、“釘を打つ場所”も大切です。“節”と呼ばれているところで打つと、全然釘が入っていきません。
木材の目が詰まっていて硬い部分なんですね〜。
そういった素材と対話しながら、作業を進めていく、これが職人さんには求められます。
打ちそこねた釘は釘抜きで抜きます
打った釘を抜いて打ち直す、今ではこれもマシンでできるそうですが、昔は釘抜きで抜いていました。
大切な木材ですので、やたらめったらは使用しませんが、強く打ち付けた釘を抜くにも、道具のアイデアが必要です。
釘抜きは「テコの原理」を使うように出来ていて、コツを掴めば、小さな女の子でも使用できます。
いろんなことを教わりながら、体を使いながらその感触を学んできたチャレキッズ。
最後は、線を引く、ノコギリで切る、そして釘で組み合わせるという行程で、それぞれが作品を作ります。
完成しました!
それぞれ、今日教えていただいた技術を使って、思い思いの制作を行いました!
飛行機や小物入れ、斜めにつないでの箱作りなど、高度な技術にも挑戦しました!
作ること、ではなく、お仕事の技術に触れることにフォーカスした今回のお仕事体験。
みんな、達成感たっぷりの体験になったようです。
体験を提供してくださった辰巳工務店さん、いろんなことを教えてくださり、ありがとうございました!!