【 チャレキッズワークショップ ”夢を拓くロードマップを創ろう! ”リポート 】
チャレキッズ事業でお送りする、本年度最後のイベントがこちら、チャレキッズワークショップ ”夢を拓くロードマップを創ろう! ”でした!
3人の障がい児童生徒(小学生1名、中学生2名)に参加してもらい、彼らの夢をみんなで描くワークショップです。
保護者、担任、放課後デイサービスの担当者などの普段から関わりをもたれている方と、今回初めて当事者に会う方々(学生、企業人、経営者、教員、その他)で紡ぎ出す、「希望に満ちたもう一つの未来計画づくり」です。
【 ワークショップの手法 】
今回行うワークショップには、参考とする手法がありました。
それが「PATH Planning Alternative Tomorrows with Hope」(希望に満ちたもう一つの未来の計画)という
手法です。
PATH では、障がいのある人本人と、関係のある多くの人が一堂に会して、障がいのある人の夢や希望に基づ
きゴールを設定し、そのゴール達成のための作戦を立てていきます。
子どもの指導に関わる人が集まって情報を集め,新たな発想で目標や手だてを考える方法であり、情報の共有だけでなくアクションプラン(行動計画)を考えるということや、関係者がそれぞれの力を発揮するることを目指すといった特徴を持っています。
今回は関係者だけでなく、広く一般の方々にも参加して頂き、「夢を描く体験」を共有したいと考えています。
※行った手順は以下の通り。
【 はじめに(グループの仲間を知ろう! )】
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【 第1ステップ 幸せの一番星 】
(当人や保護者の、夢や希望について話し合う)
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【 第2ステップ ゴールを設定する 】
(幸せの一番星を掴む為に、20歳の時にどうなっていたいかを想像する)
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【 休憩 】
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【 中間発表 】
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【 第3ステップ いまに根ざすこと(現在の状況) 】
(ゴールに対して今はどんな状況なのかを把握する。できていること、できてないことなど)
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【 第4ステップ 必要な力 】
(ゴールを目指す上でどんな「力」が必要か)
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【 第5ステップ 夢をかなえるために誰を必要とするのか 】
(必要な力をつけるために必要な人や物)
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【 第6ステップ 近い将来の行動をイメージし、語り、図や絵にする 】
(およそ1年後、対象児童・生徒がどのようにあるべきなのか、姿をイメージする)
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【 第7ステップ はじめの一歩を踏み出す 】
(支援者が夢を叶える為に今日から出来る事を書き出し、一ヶ月後の目標を設定する)
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【 発表会 】
【 ワークショップの目的 】
○ 当事者と関係者
当事者と普段接している関係者が新たな気付きを得る。
当事者とその関係者が当事者の未来について希望を膨らませ、行動に移す一歩を後押しする。
○ 初めて当事者と会う WS 参加者
初めて知る当事者の未来に、自分の知識やスキルがどのように活かせるか、当事者の未来を「ジブンゴト」と
してとらえ、発案して行く。そうする事で、障がい者の未来に希望を描けることを知る、と同時に障がい者の
明るい未来のスピーカーとなる、サポーターとなる。
そんな機会と経験を得る。
【 ワークショップ リポート 】
1班:対象児童 大串 たかよし くん
「将来の夢: 野球選手」
2班 日高 あゆむくん 将来の夢:マミーズの店員さん
3班 船越 勇樹 くん 将来の夢:会社員
初めてチャレキッズで行われた「PATH」の手法を取り入れたワークショップでしたが、企画した側も参加した側も多くの気付きを貰えた取り組みになりました。
特に、保護者の思い、教職員の皆さんの立場、そして、「夢」にたいする捉え方、「現状を壊す事」の難しさなど、
参加された方、一人一人に感想や気付きがあったようで、その感想をシェアする事も今後の活動やお互いの意識の溝を埋める為にも必要と思いました。
参加者のアンケートや各班のリポートなど、詳しくはまた後日まとめてアップできればと思います。
チャレキッズのワークショップに参加してくださった皆さん、場所を提供してくださった発達教育センターさん、力を課してくださった九州大学芸術工学府のみなさん、本当にありがとうございました!