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《 チャレキッズ春休みアンケート 2020 リポート① 》新型コロナウィルス禍による影響調査

〜新型コロナウィルスによる外出自粛規制下における、発達に特性のあるお子さんを育てるご家庭の状況調査 〜

2020年の3月より始まったコロナウィルス感染拡大防止に伴う外出自粛要請。
その中で家庭で過ごすことが多くなった発達に特性のあるお子さんたちとその保護者の状況についてアンケート調査を行わせていただきました。
ご家庭で過ごすことが多くなったことで予想される、お子さんの生活リズムの乱れ、そして、保護者の皆さんの心配事や困りごと、社会に対する不安はどのようなものがあるのでしょうか。

目次
目次
1.目的について
2.結果
2-1. お子さんの生活状況について
2-2. 自粛前と自粛後の変化
2-3. 心配なこと、不安なこと
2-4. 相談先について
2-5. 希望しているモノやサービス
2-6. 新型コロナウィルス禍と障がい者雇用

3.まとめ

1.目的について

このアンケートは、発達に特性のあるお子さんたちの将来の就労の促進と定着を目指す一般社団法人チャレキッズが、新型コロナウィルスの影響に苦しんでいるご家庭の現状を知ることで、適切なサービスや企画を生んでいきたいと思い、実施したものです。
チャレキッズではこれまで、対面での動画制作やプログラミング、デザイン講座などのスクール活動をおこなっていますが、4月からはオンライン講座の企画を進めてきました。
今後、よりニーズが増えるのでは、ということと、保護者のみなさんへもできることがあるのではないかと思っています。
今リポートは、アンケートの質問項目のうち、お子さんや保護者の心配事や不安、うけてみたいサービスなどについての抜き出してみました。

2.結果

2-1. お子さんの生活状況について

アンケートの前半では、自粛期間中の「生活リズムの乱れ」と各生活の要素の関係について着目するため「おこさまの生活リズムは整っていますか?」に対する回答を、「セグメント(1):崩れている」〜「セグメント(5):毎日規則正しく過ごしている」のそれぞれのグループごとに分け、その傾向を探しました。
その内容はリポート②にてご紹介します。

全体としては、セグメント(5)の「規則正しく過ごしている」は全体の11.5%「崩れている」が13%。全体的な傾向としては整っているご家庭のほうが僅かだが多い印象となりました。
各ご家庭、取り組みを頑張られている様子が窺えました。

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2-2 自粛前と自粛後の変化

外出自粛によって、生活のリズムが変わり、発達に特性のあるお子さんにとっては予想できない自体やリズムが崩れるなどして、大変なのではないか、
保護者の方もそのフォローをするためにたくさんの時間と労力を割かれているのではないか、そんな思いから
お子さんや保護者の皆さんの、自粛前後の気持ちの変化についての質問しました。

2-2-1《 変化はあまりないが半数以上 》

ところが、お子様について言うと、「変化はあまりない」が58.8%。という結果となりました。

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先程紹介した、「生活リズムの乱れ」のセグメントごとの違いで見てみると、「セグメント4」で数値が上がっているものの、「セグメント1」から「5」に向けて、下がっている傾向が伺えます。
「セグメント5」に関しては、全員が「変化はあまりない」と回答している。
併せて、「変化した」の回答の中には、楽しそうになった、楽になった、自傷行為が減った、落ち着いた、主張が強くなったなどの決してネガティブな変化ばかりではないことが分かりました。
お子さんについては、全体的に変化を感じている子が少ない傾向にあることと、ポジティブな影響を表しているお子さんも多くいらっしゃることが分かります。
その一方で、外出自粛によるネガティブな要素が表出しているお子さんもらっしゃいました
次は、その「変化の詳細」を伺いましたので、抜粋してみました。
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《 「変化がある」と答えたお子さんの様子 》

セグメント1
・覇気がない
・運動不足による体調不良。苛立ちやすい。TVからの情報の不安
・独り言が増えた
・おしゃべりが減ってきてる。
・自分に持病があり、重症化のリスクが高いことは理解しているので、不安は大きいようです。

セグメント2
・言葉が荒くなった。寝つきが悪くなった
・体重増加 どうしてもだらだらしてしまう
・ストレスがたまっている。運動していない。
・イライラ、泣きが増えた
・言動が荒くなった

セグメント3
・自分の意思を通すことが強くなった。
・わからない。まだ掴めない。
・日本中が外出自粛、休校の状態になり、先生も生徒も皆んな同じ条件になったので、登校刺激が無くなった。不登校が目立たない環境なので楽。
・休校になって落ち着いた、暴れたり自傷が減ったと思う
・太った
・イライラしている。噛む、叩く
・癇癪が増えた
・Dr.があまり話しをきく時間がなく、喘息発作が増えて 心配してるのと、発作中 マスクを出来ないので 殴られたり… 見えないので手にとってみたら 怒られたり、とか
・学校に行けない事や大好きなカラオケに行けないことを受け入れつつ、いつ行けるのか?というストレスを感じ始めている。

セグメント4
・学校に行きたいという。最近、吃音が少しひどくなってきた感じがする
・兄弟喧嘩が増えた。
・ちょっとした運動での外出も嫌がる(怖がる)ようになった 敏感さ?が気になります
・楽しそうにしている
・余暇の時間に趣味に熱中する余り、ズボンの片膝を触りすぎて破ってしまうことがある。
・しばらくなくなっていたカンシャクを、たまに起こすことがあり、ストレスがたまっているのかな…?と思います。
・わがままになって、気に入らないと怒ったり泣く事が増えた
・家が大好きなので、落ち着いているが、学校が始まってからが不安

2-2-2
《 保護者はストレス 》

一方、お子さんたちを受け入れる保護者の皆さんの変化についてはどうでしょうか。
結果は、51.5%の保護者の方が変化を感じており、セグメント毎で見ると、どのセグメントでも変化を感じていらっしゃいますが、
わずかに、セグメントの(1)⇢(5)に向かって、変化をあまり感じずに済んでいる印象です。
やはり、生活のリズムが整うことで、保護者の方のストレスも軽減するんだな、と改めて感じました。
自粛期間中、どのように生活リズムを整えるか、お子さんの気持ちを安定させることができるかが、一つの鍵となっているようです。

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具体的に保護者のかたはどのような変化を感じていらっしゃるのでしょうか。
その内容をご紹介します。
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《 「変化がある」と答えた保護者の様子 》

セグメント1
・除菌に厳しくなった。
・家にいても何もしてくれない父親、それにつられる子供。コロナ離婚する人がよく分かります。
・体重が増えた
・精神的にしんどい。24時間、一緒だし。
・気分が高まらない。
・感染しないよう、日々緊張感があります。家で子供と2人なのでよくけんかになります。

セグメント2
・子供が預けられないことで仕事に行けない。仕事先が休業になってしまったため、収入が減りました。夫のボーナスも減る可能性が高いです。
・家にいるので大変です
・仕事が思うように進まない
・ストレスがたまっている。
・イライラ

セグメント3
・仕事が忙しくなった
・娘曰くあまり怒らなくなった
・時間ができた
・子の癇癪や自傷が減ったことで、精神的には安定したように思う
・子供との会話が増えた

セグメント4
・兄弟喧嘩が増えた。
・ちょっとした運動での外出も嫌がる(怖がる)ようになった 敏感さ?が気になります
・楽しそうにしている
・余暇の時間に趣味に熱中する余り、ズボンの片膝を触りすぎて破ってしまうことがある。
・しばらくなくなっていたカンシャクを、たまに起こすことがあり、ストレスがたまっているのかな…?と思います。
・わがままになって、気に入らないと怒ったり泣く事が増えた
・家が大好きなので、落ち着いているが、学校が始まってからが不安

セグメント5
・ストレスを感じる
・疲れています
・いろいろ考える時間ができた。

多くの方が、疲労感、ストレス、経済的な不安を感じていらっしゃることが分かりました。
感じていないという方も4割ほどいらっしゃいますが、お子さんよりも保護者のほうがストレスを感じている結果となりました。
たしかに、我が家も比較的落ち着いている方だと思いますが、ついつい子どもたちの過ごし方に気が行ってしまい、普段できることが大幅に制限されています。。。(^ ^;)

つづいては、保護者の皆さんに「自粛期間中の心配事」についてうかがってみました。

2-3《 心配なこと、不安なこと 》

2-3-1《 第一位は育児や教育 》

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《 選択肢 》
1、お子さんの育児や教育のこと 58.7 %
2、現在お子さんが受けている医療やリハビリのこと 20.6%
3、現在お子さんが受けている援助のこと 7.9%
4,経済的なこと 31.7%
5,お子さんの進学のこと 25.4%
6、お子さんの就職のこと 14.3%
7、子育てや障害について必要な情報を得ること 9.5%
8、お子さんを強く叱ってしまったり、手を上げたりしてしまうこと 9.5%
9、お子さんに友達や相談相手がいないこと 27%
11,お子さんの将来の生活のこと 28.6%
12、思春期や異性への対応 6.3%
13、その他 12.7%

結果として、「お子さんの育児や教育のこと」が58.7%、「経済的なこと」が31.7%、「お子さんの将来の生活のこと」 が28.6%となりました。
その詳細をうかがってみました。
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 《自粛期間中の心配事の詳細 》

仕事が少し減り、収入が減ったこと
イライラのコントロールがうまくいかない
もともと勉強が得意ではないのに、長い休みで学習が遅れてしまうのが心配です。
学習の遅れがどのように影響するのか、卒業後の進路はどうなるのか
定期的に通院していたが延期されている。
生活リズムが狂っている、ストレスがたまっている
我が家は先取り学習をしていないのですが、ご家庭によっては塾のオンライン学習を受講されていたりするので、ますます差が出るだろうな…と少し心配です。勉強面だけでなく対人関係なども、人と会ってからこそ学べるので。
友達とのコミュニケーションが苦手な上、休校だと家族とばかり過ごすため、より一層他人とのコミュニケーションができなくなりそうです。
勉強の遅れ、追加教材費用、今まで相談事は通級の先生にしていたが、それができない。兄弟喧嘩が増え私が怒る回数が増えた。仲の良い友達と遊べなくなり、気持ちを発散する場がなくなった。通級で指導してもらえていたケアが受けられず、元の生活に戻ったときに同級生との差が広がっていたときに、それを取り戻せるか心配。
暴力はいたしませんが、基本的なことがなかなか身につかず、ゴミや洋服を散らかし、食事のマナーなども、長い在宅でルーズになっています。本人は起床時も苛立ち暴言を吐き。コミニュケーションもギスギスです。高3で、現場実習が出来ない事、卒業後の受け入れ先に対する繋がりが現在持てない事。
友達との関わりがなくなり、家族だけの関わりが長いので、友達との距離感やつながりがへってしまっていること
一緒にいる時間が長いぶん、衝突があることと、先生の存在や学校でリズムができていたのに崩れてしまったのがつらい。
きょうだいでケンカしてると、つい強く怒ってしまいます。私も仕事をしているので、疲れがたまり怒ってしまいます。
私が出勤できないので、経済的ない不安
現在小学二年生ですが、療育のゴールデンタイムと思っています。しかし、お友達とのやり取りで学べることが出来ないため、社会性が伸ばせないのではないかと心配しています。
みんな同じだと思いますが、勉強の遅れが気になります。中学高校進学を見据えて、勉強にもエンジンをかけなければと思っていた矢先のことで、母としては焦るばかりです。
先の見えないことでの不安が大きく、学校の再開もできない中で、息子にも大きなストレスになっているようです。
母としての不安も色々あり、ほぼ毎日衝突しては凹む日々です。
親の仕事はあるため、自粛期間中に密接な関わりのあるデイサービスを利用せざるを得ず、感染リスクに晒していること

勉学面の遅れとともに、コミュニケーションの機会の喪失についても懸念されている声が聞かれます。
全ては記載できていませんが、皆の不安や困っている様子がひしひしと伝わってきます。
では、この自粛期間が終了すれば事態は解決するのでしょうか?
自粛期間終了後の心配事について伺いました。

2-3-2 《 自粛期間終了後の心配事 》

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1、お子さんの育児や教育のこと 50.8%
2、現在お子さんが受けている医療やリハビリのこと 13.6%
3、現在お子さんが受けている援助のこと 3.4%
4,経済的なこと 20.3%
5,お子さんの進学のこと 28.8%
6、お子さんの就職のこと 18.6%
7、子育てや障害について必要な情報を得ること 5.1%
8、お子さんを強く叱ってしまったり、手を上げたりしてしまうこと 1.7%
9 お子さんの友達や相談相手がいないこと 10.2%
11,お子さんの将来の生活のこと 25.4%
13、その他 15.3%

結果は、「お子さんの育児や教育のこと」が50.8%、お子さんの進学のこと 28.8%、「お子さんの将来の生活のこと」 が25.4%となりました。
自粛前との違いは「お子さんの進学」についての関心が上位にきているところです。
学校休校期間中の遅れをどのように補っていくか。
発達に特性のある子どもたちの場合、「ただでさえ遅れているのに、、、、」という保護者の不安感がとくに強く、
勉学の遅れへの不安感、ひいては進学進路、就職への不安へとつながっているようです。

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《自粛期間後の心配事の詳細 》

受診予約を取るのに半年かかったので、また振り出しに戻るのはきつい
解除されても疾患を持つ子どもが本当に安心して学校に通えるのか…
就職活動が滞っているので、その後どう動き出せばいいのか。
自粛期間、父親の仕事が減ったため、収入が減っている。先が読めないことと、このまま続くかもしれないところに不安を感じる。
解除されても、コロナが完全に撲滅されている訳ではないため、感染が怖いです。
初めての経験過ぎて、何が有るか起こるか分からない点。見通しが利かない事。
将来的なことが不安。働ける場所があるのかなど。
こんなに長期で学校に行ってないため、再開後に学校へきちんと通えるかが不安です。
遅れた勉強、友達との差和埋められるか心配。
解除後、宿舎生活は当面できないとのこと、毎日の通学が心配です。規則正しい生活への順応
ゆったりとした学校生活はおそらく望めず、忙しい毎日になるであろうから、それについていけるかが不安
学校が始まって、行ってくれるか不安。
コロナウィルスへの罹患(私自身が基礎疾患を抱えているため家族全体への罹患)
学校に行くのが怖いと言っている
積み残しもあるのに新しい学年の勉強なんて全くできる様な状態ではない。
体力の低下、筋力の低下
高等部卒業後の進路や住む場所
私も仕事がなくなり無給です。
就職に向けての実習が滞りなくできると思えない
勉強への遅れと、経済的に余裕がなくなってしまうことでの余裕の無さ。

すべてのご回答は記載できませんでしたが、一様に皆さん、自粛前と同じ不安を抱えていらっしゃるようです。
自粛中と自粛終了後、経済に対するご不安の数値が少し下がりましたが、育児や教育、お子さんの将来の生活のことなどに対する不安は変わらず大きいことが窺えました。

2-4《 相談先について 》

心配事や不安なことについて、「相談できる方がいるか」についてうかがったところ、「家族、親戚」が72.1%でもっとも多く、次いで「知人、友人」「同じ悩みや障害をもつ子の保護者」となった。

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《 選択肢 》

1,家族、しんせき 72.1%
2,知人・友人 52.9%
3、保育園、幼稚園、学校の教職員 20.6%
4、医師、病院、ソーシャルワーカー、看護師、カウンセラー 22.1%
5、福祉施設や作業書の職員 11.8%
6、公的機関の職員(市役所、保健所、児童相談所など) 5.9%
7、民生委員、児童委員 1.5%
8、同じ悩みや障害を持つ子の保護者 27.9%
10、サービスを供給している事業者 19.1%
11、相談支援事業所 10.3%
12、こども家庭支援センター  0%
14、相談するところがない 8.8%
15、相談するところがわからない 1.5%
16,その他 0%

しかし、5、福祉施設や作業書の職員 11.8% 6、公的機関の職員(市役所、保健所、児童相談所など) 5.9% 7、民生委員、児童委員 1.5% など公的なサービスへの相談が少ないことが気になるところだ。
また、相談するところがない、が8.8%、相談するところがわからないも1.5%あった。
相談できる場所が選べる状態にまでするには、どのようにすればよいか、意見を今後も交わしていきたい。

2-5《 希望しているモノやサービス 》

自粛期間中の心配事にも上位に来ていた育児と教育。実際に、学びの機会も勉学の面だけでなくコミュニケーション力を磨く機会も奪われている。そして、多くはないものの、ストレスを感じているお子さんもいる。そんな中「いま、こどもたちにさせてあげたいことや活動」について伺った。

2-5-1《 「お友達との交流」 》

最も要望が多かったのは「同世代のこどもとあそばせたい」で、およそ6割の方が希望。
子どもたちは、お互いに触れ合い、体を動かし、知識を共有するなかで、社会性を磨く。子どもたちだけでなく、保護者もその機会を望んでいることがわかった。

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《 選択肢は以下のとおり 》
1、同世代の子供とあそばせたい 58.8%
2、学校児童館や学童保育所など身近な施設で過ごしたい 5.9%
3、塾、習い事 22.1%
4、放課後等デイサービスを利用したい 22.1%
5,オンラインでできるコミュニケーションの場 25%
6,オンラインでできる学びの場(プログラミング、動画制作など)29.4%
7,オンラインで学べる勉強の場(学習支援講座) 29.4%

8、自宅でゆっくり過ごさせたい 13.2%
9、特にない 8.8%
10、その他 4.4%

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2-5-2 「オンラインでの学びの場」

つづいて多かったのが「オンラインでできる学びの場(プログラミング、動画制作)、勉強の場(学習支援講座)がどちらも29.4%。
それに続いて放課後等デイサービス、オンラインでできるコミュニケーションの場が22.1%となりました。

オンラインの学びの場へのニーズは今後も高まっていくことが予想されますが、障がいのあるお子さん、発達に特性のあるお子さん向けのものはまだ数が多くない状況です。

オンライン、オフライン問わず、夫々の発達の状況や理解の進み具合に合わせたLX(Learning Experience 学びの体験 )が必要です。
そして、放課後等デイサービスの利用も多く求められていることも、学校以外の場所で
同世代の子どもたちがふれあい、特性についての理解のある環境での学び、交流が望まれていることが窺えます。

2-5-3《 保護者の場合 》

保護者のみなさんが求めているサービスについてうかがったところ、「支援や援助など行政施策のおまとめ情報」が38.5%で1位で、ついで「専門家からのお役立ち情報(テキストベースのブログや掲示板)32.3%、「一方的に視聴できる専門家からのアドバイス情報など(動画コンテンツ)」32.3%と続きます。

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《選択肢 》
1、保護者どうしの情報共有(テキストベースのブログや掲示板) 24.6%
2、保護者どうしのオンラインによる座談会(おしゃべりの場)18.5%
3、専門家からのお役立ち情報(テキストベースのブログや掲示板)32.3%
4、専門家によるオンラインセミナー、座談会(おしゃべりの場)23.1%
4、一方的に視聴できる専門家からのアドバイス情報など(動画コンテンツ)32.3%
6,支援や援助など、行政施策のおまとめ情報 38.5%
7、特にない 23.1%
10、その他 4.6%

オンラインで双方向で受け取るコミュニケーションや講座などについては比較的消極的な印象がありました。
これは、オンライン上でのやり取りの煩雑さや抵抗がまだまだ高いことを物語っています。
しかし今後、オンラインでのコンテンツが増え、触れる機会が増えることで、オンラインへの抵抗感が薄らぎ、参加希望者も増加すると思っています。
いかに早く、新しい情報環境に馴染めるかも、情報格差を縮める要因となると思います。

2-6《 新型コロナウィルス禍と障がい者雇用 》

チャレキッズでは、今回の緊急事態を受けた景気の悪化により、障がい者雇用促進の動きが鈍化することを懸念しています。
こんな時代だからこそ、価値の基準を「皆が等しく幸せになれる世界の構築」に舵を切るには何が必要なのでしょうか?
そのためには、経済活動最優先でなく、弱者を置いていかない姿勢をもつ企業が消費者から選ばれる社会にしていく必要があります。

皆さんはどうお考えになるのでしょう?
そこで、今回のアンケートでも「経済状況の悪化と企業の姿勢」について伺いました。

2-6-1《 「仕方がない」は16.4% 》

《経済状況が厳しくなることで、障がいのある方の雇用促進が鈍化することも考えられます。そのことについて、あなたはどのように考えますか?》

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結果としては、70%の方が、「厳しい状況時こそ、弱者を置き去りにしない企業が選ばれるよう、行動していこうと思う」を選んでくださいました。
一方、「仕方がないことだと思う」も16.4%あり、その他のご意見は以下のとおりです。

・国にもその点に関しては考えて欲しい
・仕方がない部分もあるが、互いに助け合えることもあると思う
・人間は余裕がないと、他人へ優しくなれないんだな…と、コロナにより思わされました。よって、コロナが落ち着くまでは、ある程度仕方のないことだと思います。。が、反対に人が足りなくなっている業種もあるため、まずはその業種に、障害のある方のポテンシャルを知っていただくよう働きかけていけば、雇用の創出も可能では?(ひたすらマスクを作る、商品をピッキングする等が得意な方いらっしゃいますよね)
・国の支援、政策が必要
・障がいの有無で雇用するしない、といっているレベルの低い議論にはそもそも付き合うつもりがないし、関心がない。障害ではなく、タレントで人財を見れない会社はつぶれるだけ。
・ある程度仕方ないと思いますが、障害者が社会的に孤立したり、将来的には生活保護受給者になってしまうような気がします。雇用してくれる事業主への助成金を増額してほしい

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2-7 障がいのある方々の暮らしの変化予想

今回のコロナウィルスの影響により障がいのある方々の暮らしはどのように変わると思うか、ポジティブな面、ネガティブな面を伺った。

《 障がいのある方々の暮らしの変化予想 》
 
ポジティブな面 ネガティブな面

・今まで紙や対面方式だったものがオンラインや郵送対応できるようになり、学習の場や仕事も選択肢が増える

・家族や姉弟で居れる時間が増えた。

・オンラインが発達し、活動の場としてのネット環境が整う

・通院が大変なので、家で診察が受けれる。

・オンラインでできることが多く開発されると、移動で不便のある人たちが、そのハンディキャップを越えることができそう

・自宅の余暇活動の仕方に工夫が必要なので、いろいろと試す時間があり、自宅でも過ごしやすくなると思う。

・在宅ワークが普及して障害のある人が在宅でも働ける環境が整う

・不登校や特別支援クラスの支援が、特別ではなく当たり前になる。ICTやオンラインサービス、支援ツール(アプリや民間サービスの導入)、生徒の評価(出席やテストの点数以外の評価方法)も変わる。企業や教育の拠点の分散化。

・学校重視の社会から、個人を大切にする社会になるのでは。

・今回、コミュニケーションのやり方が直接的ではなくなり、オンラインを使った新しいものに道ができた。障害をもった人には新しいスキルを身につけたら随分生きやすいものになるのではないかなと期待しています。

・ネット環境が急速に普及することにより、在宅での学習やワークで在宅が余儀なくされている方の社会参加が整備されていく

・自宅で過ごす時間が増え、個々のペースに合わせた生活ができることで、精神的に安定すると思う

・デジタルを利用するようになるので、とくに肢体障害については学習機会の差がなくなる

・変わってほしいこととして、マスクの、製造などを作業所や就労先が増えるとよい。

・IT活用が促進され、学校に行かなくても家庭学習ができるという自由登校が偏見なくできるようになるのでは?と思う

・全ての価値観が変わっていき、線引きが緩やかになる。

・親子で向き合う時間が増えていいと思います

・在宅ワークが増えると働きやすい就職先が増えるのかもと思う。

・自宅で仕事がしやすくなる。よって感覚過敏や、コミュニケーション能力が薄くても仕事ができる。よってストレスも軽減し生きやすくなるのでは。

・仕事が減る 国の財政が厳しくなり保障を受けにくくなる

・外出できなくなることで、周囲とのコミュニケーションがへり、認識されなくなり、地域から忘れられる

・オンラインに対する教育の機会が不十分だと、それによる恩恵もうけられない。

・企業の経営が悪化し、障害者の就労が厳しくなる。新規の就労だけでなく、既に就労しておられる方も、非正規雇用の方が多いため、解雇になる方も出てくるのでは。

・ストレスからのいじめ等が増えてしまわないか

・地域や人により、人々が生きやすくする支援や取り組みの差が激しくなる。「正しい情報や必要な支援、地域の理解や協力がない。頼る場所がない。コミュニケーションが苦手」など、生活や人間関係が上手く行かない人はトラブルや犯罪を起こしやすくなる。

・治安が悪くなるのではないか。

・家庭が子供に付き添えない場合、せっかく身につけてきた子供の力(時間の意識や協調性、生活のリズム等々)が損なわれる。

・人との接触が希薄になると情報や助けを求めることが難しくなるのではないかなと。

・オンラインでも、人とのコミュニケーションの正しいスキルが必要で、トラブルにならないか心配。

・ストレスがたまり、心に変調をきたす

・優先度が下がり、支援環境の質が低下する

・人同士のコミュニケーションが少なくなり、情報の入手が苦手な人はさらに孤立するのではないか

・予算が経済対策にまわり、福祉的な予算が大幅に削られる

・私は格差が更に広がるのではと思っています。

・遅れを心配されない社会的弱者となる(情報面など)

・余暇活動の縮小、行く場がない

・ゲーム依存者になる方が増えるかもと思う。

・ますますこもりがちになり、障がいを隠す人が増えそう。皆の心が狭くなり、障がいのある人をみる目が冷たくなりそう。

・人との関わりが減り、苦手克服や社会性が失われる。情緒などの療育が生きない。

 

3.まとめ

今回のアンケートは、外出自粛が続くことで障がいのある方々の暮らしや仕事、将来設計にどのような変化や影響があるかを知るため、そして変化の中にあって、どのようなサービスが求められるかを知るために実施させていただきました。
多くの皆様のご協力とシェアによる拡散をいただき、70名からのご回答をいただくことができました。心より感謝申し上げます。

オンラインとオフラインの強みを活かす

学校がないことで、以外に楽しく過ごせているお子さんも多いこと、保護者のほうがストレスが高いこと、経済が悪化することによる不安も強いこと、
それに伴い、教育や進路についての不安が最も強いことを知ることができました。
それらの不安の相談先については、行政や公的機関への相談支援が行き届いていないことなども知ることができました。

また、「希望しているモノやサービス」については、オンライン講座などへの要望が高く、現在展開しているチャレキッズ・スクールの講座のオンライン化とコンテンツのブラッシュアップを急ぎ行う必要を感じています。
チャレキッズスクールの内容はこちらからスクリーンショット 2020-03-29 08.01.32

講座では、動画講座、デザイン、プログラミングに併せ、学習支援のコンテンツも作っていければと考えています。

一方、保護者向けのコンテンツについてはまだまだオンラインセミナーやオンラインでの双方向コミュニケーションには抵抗があることが窺えましたが、徐々に機会を増やすことで、そのメリットや有用性を感じていただけるよう、啓発を進めていきたいと思っています。
そして今後、企業と家庭を、お仕事体験以外の方法でもつなぐことができないか、オンラインとオフラインを活用した取り組みを進めていきます。

改めて、今回、アンケートを採るにあたり、多くの方のご協力とシェアによる拡散をいただき、心より感謝申し上げます。

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2020-05-02 | Posted in blog, スタッフブログNo Comments » 

 

チャレキッズ春休みアンケート実施中!

外出自粛期間中のお子様の過ごし方聴取アンケート 【締切4/27 】

こんにちは。チャレキッズです!
地下鉄 1907-8

皆さん、外出自粛期間中のご家庭での取り組みはいかがでしょうか?
大変なこと不安な事柄など様々なあるのではないかと思います。
そこで、各ご家庭の取り組みの状況などの情報共有ができればと思いアンケートを作成しました。

悩みや不安、アイデアを共有しましょう! 

下記にあるURLよりアンケートフォームにアクセスできますので、お答えいただけますと幸いです。
頂いた内容は後日、SNSやブログ記事などにして発信させていただきます。

アンケートバナー

また、ご要望があればオンライン座談会やセミナーなどの企画にも活かしてまいりたいと存じます。

我々は今、見通しが立たないことに不安を覚えるお子様と同じ状況です。
不安を解消するためには、情報が豊かであることが大切です。
その情報収集にぜひともご協力のほどよろしくお願いいたします。

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経済状況が厳しくなることで、障がいのある方の雇用促進が鈍化することも考えられます。我々にできることは、厳しい状況時にも弱者を置き去りにせず、守ること、雇用促進を続けることができる企業が消費者に選ばれる社会にできればと思っています。

2020-04-25 | Posted in blog, WORK SHOP, スタッフブログNo Comments » 

 

チャレキッズ・スクールのご紹介

発達に特性のあるお子さんの学びの場

チャレキッズ・スクールは「就労につながる学び」をテーマにした、発達に特性のあるお子さんのための学びの場です。
そのために、動画制作やPC,デザインなど、「自分らしい表現方法」を手に入れ、磨きながら“成長”と“発達”を目指してまいります。
チャレキッズスクール告知 1911-02

動画制作、PCスキル、デザイン

スクールでは動画制作、デザイン、プログラミングなどの分野に興味関心のあるお子様の「好き」を「得意なこと」として伸ばすことを目指しています。
これからますます人材不足となる日本。スキルのある人材のニーズは高まっていきます。
そのスキルは、ソフトが使える、キーボードが早く打てる、という表面的なものだけでなく、「自分の好きなこと、得意なことを人に伝えることができる」ということに繋がります。
そんな「自分の事が語れる若者」をチャレキッズ・スクールでは育成します。
スクールHP バナー 200129-02-01

​お子様の興味関心を広げのばす〜「好き」の先に「学び」があります〜

講座紹介

動画制作講座

​自分の中にある「伝えたいこと」「心が動いたこと」を相手に伝えるため、考え、構成し、表現し、評価を受け、見返す、という作業を繰り返します。
表出するコミュニケーションが苦手なお子さんも、客観的に自分をみるきっかけとなり、表現する力と自尊心をはぐくみます。
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PC/プログラミング講座

IT関連のスキルはこの先、仕事だけでなく、実生活の中でも必要になってきます。
プログラムでは、キーボードを見ずに入力する「タッチタイピング」の習得コースと、プログラミングやゲームづくりに関心のあるお子様向けに「Scrach」を使ったプログラミングの基礎講座を設けています。
​好きなことに取り組む中で、論理的な思考づくりを育みます。
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デザイン講座

デザインでは、ものの見方、色の使い方、表現の仕方などをアナログ、デジタル、双方で学んでいきます。
イラストや水彩画などのアナログデザイン、Photoshop,Illustratorの習得を目指したデジタルデザインをご準備しています。

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コース紹介

動画制作講座

コースはBasic/Standard/Advanceのコースをご準備しています。個々の理解度に合わせて、講座内容を計画します。
Basicを経てStandard以上を目指す方には動画編集ソフトにAdobeのPremire Pro CCを使用し、その習得を行っていきます。
​※授業内容は【受講料・講座内容 】のページをご覧ください
■Basic:小学部低学年〜高等部レベル
■Standard:中学生レベル〜高等部レベル
■Advance:高等部以上

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PC/プログラミング講座

キーボードを見ずに入力できる「タッチタイピング」の習得コースと、プログラミングやゲームづくりに関心のあるお子様向けに「Scrach」を使ったプログラミングの基礎講座を設けています。
​※授業内容は【受講料・講座内容 】のページをご覧ください

■タッチタイピング:小学部高学年レベル〜高等部レベル
■Scrach:小学部低学年〜高等部レベル

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デザイン講座

描くことの基礎を学ぶアナログデザイン講座では、ものの見方、色の使い方、空間錦能力などを育むための折組を行います。
デジタルデザインでは、Photoshop、Illustratorなどのソフトの使い方を学び表現の幅を広げていきます。
■アナログデザイン:小学部高学年レベル〜高等部レベル
■デジタルデザイン:小学部高学年レベル〜高等部レベル
​授業内容は【受講料・講座内容】のページを御覧ください。
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保護者の声

​チャレキッズ・スクールにきてよかったこと、お子様の変化について伺いました

チャレキッズ・スクールにきてよかったこと

■学校以外に居場所ができたこと。
不登校、自宅以外で活動出来る場が出来た。親が教える事が出来ない知識や技術を学べる。

■本気で自分の活動を応援してくれる大人たちに出会えた。親の交流の場にもなっている。次の可能性へ繋がる。

■子供が分かりやすい様に丁寧に説明や指導をして頂いている。

■色々な表現方法を教えて頂ける事や、子供達への丁寧な伝え方、本人らしさを受け入れて下さる事などです。

■一人で通って、Adobeの操作を少しずつ憶えてきました。丁寧に教えて頂いたのだと思っています。

■子どもの機嫌が悪くても受け入れてもらえるところ。ペースを合わせてもらえるところ。

■質問したら丁寧に教えて頂けるところ。

■毎回講師の方が課題を出してくれて次回発表することでやる気になること

■子どものペースで好きなことを学べる(周りに遠慮しないで)

■1つのチャレンジから、次の可能性へ繋がる。

お子様の変化について

■PCのタイピングが上達したり、デザイン講座を受けてから絵をよく見て描くようになった

■新しいコトを受け入れる事が苦手でしたが、次は何だろう?と興味を持つようになったと感じます

■パソコンをよく開くようになった

■動画編集に興味を持った

■パソコンで色々な事ができるという自信がついた

■自分の得意なこととしての認識ができ自尊心が高くなった

スクールHP バナー 200129-02-01

Q&A

​保護者の関わりはどのくらい必要ですか?

お子様お一人で通われ、受講いただいても結構です。
​保護者の方も同じ教室内でお過ごしいただいても結構です。

1クールの期間はどのくらいですか?

6回の授業を1クールとしています。
日曜日コースであれば月2回ずつの受講で3ヶ月です。
​平日コースですと、来校頻度によります。

進学や就職にはどのように活かされますか?

スクールで学んだ技術やスキルは本人の大きな自信となります。
また、チャレキッズでは協力企業との連携により、お仕事体験のコーディネートなどを行い、受講者のより良い進路選択の後押しを行ってまいります。

1クールで講座は終わりですか?継続しての参加はできますか?

講座は6回を1区切りとしておりますが、その先も継続しての受講が可能です。
​1クール内で習得できなかった場合も、継続して受講し習得を目指すことができます。本人の習熟度に合わせて、カリキュラムを組んでいきます。

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見学や詳細について 

チャレキッズ・スクールのお問い合わせ、見学などを随時受け付けております。
専用HPもございますので、御覧ください。
専用HPはこちら
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お問い合わせはこちらまで
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お仕事体験2019

2019年のお仕事体験も無事終了 

2019年度がもうすぐ終わります。
チャレキッズでも2019年の行事はすべて終了し、来年度に向けて準備を進めています。
ここで、2019年度のお仕事体験を振り返ってみたいと思います!
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今年度のお仕事体験参加者数

今年の夏のお仕事体験、参加者数は113名
<夏のお仕事体験>
小学生 男子:89名
中学生 男子:17名
高校生 男子: 7名
合計 113名
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<お仕事チャレンジフェス>
参加延べ人数:117名
チャレフェス2020 写真1

でした。
例年より少し多くなりましたが、コロナウィルスの影響で3月に予定していた体験ができなくなるなどの影響もありました。
早く収束してくれることを願うばかりです。

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2019年度のお仕事体験の特徴は?!

2019年度のお仕事体験の最大の特徴は、「新たな体験が加わった事」、と「ボランティアのみなさんがたくさん活躍してくれたこと」です。
新たに加わったお仕事体験は、

①寿司職人
②スクリーン印刷
③動物園のクリーンスタッフ
④エアブラシアート
⑤生花市場見学
⑥明太子やさんの一日店長
⑦パティシエのお仕事
⑧猟師さんのお仕事

でした。

新たに加わったお仕事をご紹介!

そんな新たな体験を簡単にご紹介してみますと。

①寿司職人

太巻きを作りました!
4名のお子さんに参加して頂き、まきまき、とカット。
簡単な作業ではありましたが、職人さんがマンツーマンでご指導くださいまして、大変貴重な体験となりました!
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②スクリーン印刷

自宅でデザインを考え、それを事前にデータ化し、色を選んでトートバッグに印刷!
とっても楽しい、贅沢な体験になりました!
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③動物園のクリーンスタッフ

多くのおこさんが来園したことのある「動物園」をスタッフの立場で過ごす貴重な体験となりました。
お客様が快適に過ごせるよう、“清掃活動”に従事することはなんとなく誇らしく、そして動物園がもっと身近に感じられる体験となりました!
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④エアブラシアート

「障がいのある人こそ、もっと社会に出て自立していく必要がある!」そんなメッセージをお持ちのエアブラシアーティスト、博多ポチ丸さんによるエアブラシアート講座。
表現することが大好きなお子さんが新たな表現手段を手に入れ、のびのびと「宇宙」を表現していきました。
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⑤福岡生花市場

これまで、お花屋さんのお仕事体験を行っておりましたが、今年度はそのお花が卸される、福岡生花市場の見学をさせていただきました!
早い時間から競りがあり、デジタル化した競りの現場にみんな魅入っていました。
昔は殆どの取引が行われていましたが、現在はほとんどがweb上で行われているとのこと。
それでもたくさんのお花、海外のお花、業者さんが買い付けにいらっしゃるゾーンなどを見学させて頂き、花屋さん気分を満喫しました!
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⑥めんたいこ屋さんのお仕事

福岡の老舗「ふくや」さんの店舗での一日店長体験
商品陳列からお客様へのお茶出し、レジ打ち、包装、そして、店内にある飲食スペースでの皿洗い明太子切りなど、ありとあらゆる業務を体験させていただきました。
社員の皆さんからも働きっぷりが真面目で素晴らしい!とお褒めのお言葉を頂戴しました(^ ^)
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⑦パティシエのお仕事

石村萬盛堂さんのご協力の下、パティシエのお仕事体験をさせていただきました!
ケーキ作りをさせていただきましたが、ご準備いただいたスポンジをアレンジし、その上に生クリームやデコレーションを加えて、パンダケーキを創作!
クリームを塗るの、難しかった〜(> <) それでもみんなやり遂げましたよ! 最後はみんなで試食!頑張って作ったケーキは格別でした(^ ^) F5E85254-1744-416D-A480-86E74F28A792

⑧猟師さんのお仕事

これは今回の目玉と言っても良いかもしれません!
イノシシやシカ、穴熊など、害獣被害から田畑を守りつつ、その生命を食品として活かしていくお仕事です。
罠の現場や罠の開設、そして解体の体験などをさせていただきました。
最後は、猪肉のBBQ~♪
この日はイノシシはすでに解体されてましたが、体験中に穴熊が捕獲され、
その締めの現場を見学させていただきました。
命がなくなっていく場面だったので、こどもたちの反応が心配でしたが、みんな真剣に見守り、それぞれに感想を述べてくれました。
「どうして駆除しなくてはならないの?」という問も飛び出し、純粋に心に残る体験になったようでした!
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企業が主体となった体験づくり 

そして、今年は初めて、企業のご担当者様が主体となって事前の情報収集などを行っていただくお仕事体験もコーディネートいたしました。
普段はチャレキッズが事前のお子様の情報収集などを行い、企業にその情報をお伝えする形ですが、障がい者雇用に積極的な企業にとって、将来の雇用を考えた時、保護者の方とのコミュニケーション、保護者の方の思いを知ることは大変重要です。
実際の雇用の前に、保護者の方にはどのような思いや心配事、配慮への希望があるのかを、リアルな声として掴んでいただきたい、そんな思いがあり企画しました。
結果は、想像以上にお互いに学びがあり、今後もご準備が整っている企業様には直接のやり取りを行うという企画を設けてみたいと思っています。

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感想をまとめました 

たくさんの感想をいただきましたので、ご関心のある方はこちらを御覧ください!

お仕事体験2019アンケート
全体的に皆さん、体験を楽しんでくださり、また学びも多かったと思ってくださっていて大変嬉しいです。
年を追うごとに実施現場のサポートも充実してきて、安心してご参加いただける状況が整いつつあるのではないかと思っています。

ボランティアの皆さんのご協力

充実した体験に欠かせないのが、ボランティアの皆さんのご協力です。
今年度は学生を中心に、多くのボランティアの方にご参加頂き、当日の運営、事前準備、企業との打ち合わせ、ブログ執筆などたくさん挑戦していただきました。
皆さんのお力添えに感謝申し上げます(^ ^)
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次年度のお仕事体験ボランティアを募集!

次年度も夏のお仕事体験に向けて、ボランティアスタッフを募集します!
学生で障がい者の支援や就労に関心のある方、イベントづくりや企業の人材育成に関心のある方であればきっと学びの多い取り組みになっているかと思います。
チャレキッズでは、常に参加者にだけでなく、実施する側、受け入れる側にも学びがあるように成ることを心がけています。
ぜひ、「子どもたちのために」と一緒に「自身の学びと成長のために」という姿勢で多くの方に関わっていただければと思います。
また、年間を通して、キャンプやワークショップ、お仕事チャレンジフェスなどのイベントのスタッフも募集しています。
ぜひ、自身の学びと成長のために、参加されてみてはいかがでしょうか?!

ボランティアへに関する問合せはこちら
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チャレキッズ・スクール 

チャレキッズでは、只今、月に2回日曜日の午前中にチャレキッズスクールを展開しています。
こちらでは、発達に特性のあるお子さんの学習支援、動画制作、PC、デザイン講座などを企画しています。
これまで参加しくれた生徒さんの作品集などをこちらのHPでご覧いただけますので、ぜひ御覧ください!
また、こちらのスクールの方でも子どもたちをサポートしてくださる、ボランティアを募集しています!
ぜひ、子どもたちと一緒に学びませんか?!

チャレキッズスクールHPはこちらスクールHP バナー 200129-02-01

チャレキッズスクール告知 1911-02

スクールに関するお問い合わせはこちら
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Line@にご登録いただいて定期的な情報収集! 

チャレキッズのLINE@にご登録いただくと、定期的にイベント情報やブログの更新情報をお届けしています。
ぜひご登録頂き、活動にご参加いただけると幸いです(^ ^)

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2020-03-28 | Posted in blog, イベント, スタッフブログNo Comments » 

 

リポート⑥【お仕事チャレンジフェス2020】〜 人材育成としてのお仕事チャレンジフェス〜

企業人の人材育成としてのお仕事チャレンジフェス

チャレフェス2020 写真34

1、「社員にどんな体験をしてほしいか」

参加者に提供したい体験と同時、社員に提供したい体験もあります。
それはどんなものなのでしょうか。アンケートでうかがってみました。

・伝えることの楽しさ、難しさを知る 91.7%
・障がいのある方との取り組みを通じて学びがあることを知る 75%
・自分の仕事に誇りを感じる 58.3%
・業務への取り組み方を見つめ直す 50%
・業務の理解が深まる 41.7%
・自社の商品、サービスの魅力を感じる 33.3 


という結果になりました。


回答から、お仕事チャレンジフェスを社員の学び、成長のきっかけとなる研修としてご活用いただいていること、また、自社のサービスや業務への理解、誇り、喜びを感じてもらうためのツールとしてのご活用も考えてくださっていることが分かります。

結果、社員にそれらが体験させられたか、という点については、

2、社員に提供したい体験の達成度は? 



「1:あまりできなかった→ 5:十分できた」の5段階評価

・「5」は18.8%
・「4」が25%
・「3」は31.3%。
・「2」「1」は12.5%

チャレフェス2020 写真33

それぞれの理由を見てみると

「5」の評価では

・人前で話すことの難しさと楽しさ
を感じてもらうことができた。
・入社したての新人を同席させてもらったが、前職の実務経験をふまえ、今の自分がどこまで知識、技術、ホスピタリティーを提供できるかを体感してもらえた。

想定通り、もしくは想像以上の反応を社員の方からいただけたというお声でした。

「4」については

・もともと理解のある社員の理解が更に進んだ。しかし、そうでない社員にはあまり伝わらなかった。
・参加社員とも参加者のPCスキルに応じて、かつ参加者の興味のある部分に対応しながら課題を進めることができた。自分の関わりが参加者の興味を引き出し、笑顔が生まれている実感を感じることができた。
・参加者に関わり直接反応を感じたこと、セミナーの内容、イベント全体を通して刺激を受けた。

理解があまり進んでない社員にこそ伝えたかったが、うまく行かなかった。
どうすれば、社員に気づかせることができるのか、これは日常の業務の中でも起こりうる課題です。
そういったところを次回のワークショップ設計時に改善し望めたらと思います。

「3」については

・管理者が参加する事で、特性のある子供達への理解、雇用へのイメージなど持てたのではないか。
・できた子とできなかった子がいた。
・初めて畳に触れる方への指導の難しさや、伝わった時の喜びを経験してもらえたと思う。
・工夫を凝らした作品作りを提供できた

具体的な目標に対して、社員の方に有用な体験ができたことが窺えます。

「2」については

・プログラム内容でもっと参加者とのコミュニケーションを組むべきであった
・当日まで仕事のことでバタバタとしすぎてしまい、準備を一緒にできなかった。

改善したいポイントをたくさんあげてくださっています。
日々の業務を行いながらワークショップの準備を進めるのは大きなご負担です。
それを乗り越えてご参加くださっている企業の皆様に改めて感謝の念に耐えません。

「1」については

・店舗社員の参加が出来なかった為


等の理由が寄せられました。



社員への研修として、難しさや喜びを提供できたという企業、障がい者雇用に向けた研修として社員にも気づきを与えられたという企業、社員の理解度によって得られた学びに差が出たという企業、事前準備の改善が必要という企業など、それぞれの課題が意識できた内容となっています。

チャレフェス2020 写真35

取り組まれた社員(スタッフ)の方に学びがあったか 



企業のワークショップ担当者、そして社員の方が、ワークショップを通して気づいたこと、学んだことなどについて伺いました。

1、社員の方々に気づきがあったか

「あった」94.1%

ほとんどの社員の方に気付きがあったという回答になりました。
その内容を見てみると

・参加した社員は自社の日頃の取組みの成果や社会的価値を実感することができ、それぞれの業務に対するパフォーマンスが向上している
・仕事の意味の再確認、伝えるための訓練を通してホスピタリティや業務理解の向上があった
・主体的な場作りややりがいを生むことへの楽しさを実感してもらえた

などの回答が得られました。


業務に対する理解の向上、パフォーマンスの向上、といった効果がありました。
どれも、仕事に誇りとやりがいを持つために必要な要素です。

チャレフェス2020 写真43

2、担当者自身にとっての学びはあったか?

そして、お仕事チャレンジフェスの企画の窓口を担ってくださったご担当者様については、学びがあったとご回答くださった方が

「あった」 100%

その内容は、

・多くのお子様に成長を感じることが出来、仕事の切り出し方で障がい者雇用の可能性が垣間見えたと感じた。
・障害者の方のパフォーマンスの高さに驚いた
・素直に聞く、取り組む姿勢がこの短い時間での成長を実感できた。

・新たにこのチャレキッズに参加したスタッフの取り組む素晴らしい姿勢を見ることができた。
・子ども達の可能性と、子ども達と親を改めて結び付けれた喜び

・障害をお持ちの方という認識で話すのではなく、1人の人間として会話することが本人や親御さんにとっても良いのではないかと感じた。


など、障がい者の高い能力と成長の実感が得られ、障がい者雇用に対する前向きな学びがあったと回答いただきました。
また、保護者とのコミュニケーションから得られた情報や、社員の真摯に取り組む姿から新たな発見をされたなど、多様な声が寄せられました。
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1、「もう少し工夫できるかな?」と思われたポイントは?

さらに、欲張って「もっと改善できるポイントはワークショップにありませんでしたか?」と尋ねてみました。
すると、

・もっと壁を感じられるようなもの、仕事内容の理解が深められるようなもの、参加者の能力に合わせて難易度をコントロールするなどができるワークを準備する
・ワークを一連の流れにする、手順を細かく切って、褒める場面をふやす、タイムキープをしっかり行う、欠席者が出た場合のアレンジ、伝え方の工夫

などのお答えをいただきました。
まだまだ、彼らの能力を引き出すための工夫が凝らせそうです。

2、自社で取り組めそうなことはありますか?

続いて今回のフェスで得た様々な気付きや情報をもとに、障がい者雇用を促進するため、また、業務の改善に向けて社内で取り組めそうなことはありますか?の質問には

・社員が個別にアンケートを作成し、それぞれの気づきの情報を参加者、社内での共有に繋げ、今後に活かす
・新入社員の基礎教育ツールとしてのプランマニュアルなどに活かしていく
・もっと広い範囲で採用に取り組む
・次年度の事業所参加研修に障害者雇用の研修を組み込む
・対話の見直し
・チャレキッズの取り組みへの参加者を増やす

などの回答をいただきました。

このように、お仕事チャレンジフェスではワークショップから得られた情報や学びを次に活かすべく、企業の皆様への意味付けを行っています。
そのツールの1つに動画もあります。

動画を活用し取り組みを活かす

お仕事チャレンジフェスでは、各企業のワークショップを動画で記録しています。
事後に各社で自社のワークショップの様子を振り返ることで、どのような声がけがなされているか、改善できるポイントはあるかなど、社内で振り返っていただけます。
さらに、法人会員企業や有志の企業の皆様と後日、各社のワークショップ動画を共有し、他社のワークショップの設計、仕事の切り出し方、見せ方、伝え方、声がけや意味付けの方法などをさらなる人材育成のノウハウを磨いていく予定です。

日々の業務の中で忘れがちな仕事のやりがいや自社の商品の価値や教える、伝えることの難しさや奥深さなど、チャレキッズのワークショップでは、企業の皆様の学びとなるコンテンツを作っていきます。

企業への研修、支援学校との連携により具体的なアプローチへ 

チャレキッズでは、特別支援学校と連携し、法人会員企業への実習の受け入れのコーディネートもスタートしています。
企業はお仕事体験の受け入れや企業見学会、セミナーなどを受講していただくことで、障がい者雇用に対しての準備を社員の方に整えていただきます。
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今後も、特別支援学校との連携を進め、しっかりと実習期間を設けることで、お互いにとって良好な関係の職場づくりを目指します。
チャレキッズの活動に関心のございます企業の皆様、特別支援学校の皆様、ぜひ、誰もが幸せに活躍っできる職場づくりを目指してまいりましょう!

チャレキッズへのお問い合わせはこちら
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リポート⑤【お仕事チャレンジフェス2020】〜 企業のワークショップへの取り組み〜

お仕事チャレンジフェスへご参加いただいた企業

今回、お仕事チャレンジフェス2020には15の企業が出展してくださいました。

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参加者の皆さんへの印象は?

ご出展くださった企業の参加者のみなさんへの印象はどのようなものだったでしょうか?
アンケートで尋ねてみました。

1、参加者について

まず最初に参加者の印象や成長の可能性について、次いで集中力や意欲、支持理解、質問などコミュニケーションについての質問をさせていただきました。その結果がこちら
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どれも、可能性を感じ、成長することを実感し、始まる前と後で印象が変わったとお答えくださった企業が多くありました。また、指示理解が思った以上にできていること、作業スピードの向上など短い時間の中での習熟、そして集中力、わからないことを質問するなどもできていたという回答となりました。
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2、感想の詳細

つづいて、そう思われたポイントについてうかがいました。

・高いPCスキルを感じました。また、作業の中で自分の興味をしっかりと意見することが出来ていたと感じます。
・障害を抱えている事を感じられないくらいの対応だった。
・言われている内容の理解が薄く、集中力に不安がある子がいたが、親がワークを行うことで、同じ目線で子に伝え、理解が進んだ。
・働くというよりは、楽しむというウエイトが大きかった(反省点)ため、参加者の成長やお仕事の経験という意味ではプログラムに改善の余地があると感じた。
・ツールに不慣れな子どもたちが、指示したものよりはるかに高度な操作をして楽しんでくれました。
・同じ内容でも理解度によって違う作品になっていった。
・わからない点は質問してくれた。こちらの提示した内容をしっかり行っていた。
・連続した同じ動作の中で、コツを掴む(慣れる)ということはみんなできていた。
・一般社員への指導で使う説明が通用した。
・全体的に真面目で、器用な方が多い印象。
・理解力も申し分なかった。
・自ら質問したり、自主性を磨いていけば更に活躍の場が広がるかと思います。
・職員の説明に対して、はっきり返事、頷いたりと礼儀正しかったです。
・分らない事や、説明が難しかった事に対しては、もう一度説明を求めるなど積極性を感じました。
・動画作りにおいては事前準備やパフォーマンスなど、とにかく頭と感性を働かせないといけませんが、その難しい壁をなんなく乗り越える子供もいた。作業に苦戦した子もこちらのアドバイスでクリアできていた。
・特に出来上がった作品を皆で見るときは感動や反省、いろいろな感情が読み取れて成長と可能性を感じました。
・手の器用さ、集中力、コミュニケーションも思っていた以上にスムーズであった
・言ったことを素直に取り組んでいるので出来るようになるのが早い

いかがでしょうか。
来てくださった参加者の皆さんの能力が高かっただけ、というご意見もあるかもしれません。
しかし、この結果は昨年と同様、高い可能性や能力を企業の方が感じてくださっています。
道昨年のリポートはこちら(お仕事チャレンジフェス2019リポート企業篇)
参加者アンケートでは参加者、保護者自信も「やればできるんだ!」を感じてくださっています。
そこに必要なのは、受け入れ側の準備と姿勢、と書きました。
それらの準備を整えることで、企業側も障がいのある若者に対して高い能力を感じることができたのです。
逆に言うと、それだけ「障がいのある若者がどれくらいの能力があるのか」について、誤解している方も多くいらっしゃる証だと思います。

そんな企業のみなさんが今回、どのような目的をもってお仕事チャレンジフェスに参加してくださったのでしょうか。
その目的をうかがっています。

ご出展企業が参加してくださった理由 

企業には事前に、参加を決めてくださった理由や目的、発信していきたいことがら、参加者や社員にプレゼントしたい体験は何かなどの質問をさせていただきました。

1、出展を決めてくださった理由

出展の理由としては、

①社会貢献をしていきたい、
②チャレキッズの理念に共感しているから
③前回参加したときの反省点を改善していきたい

等が挙がりました。
①は企業としての価値を高める、責務を果たしていくというお考えが伺えます。
②はチャレキッズの活動を応援してくださっている企業の思いを感じます。
③は具体的に障がい者雇用の実現を目指す企業のブラッシュアップへの思いを感じます。

2、目的はなにか

続いて目的では



①社員の視野や経験を増やす

②障がいのある方がどのような仕事ができるのかを考えたい

③障がい者の職能、適性を知る

④仕事の切り出し方の検証、具体的な雇用の可能性の検証
⑤子どもたちの経験のため
⑥職業選択の機会を広げる


などの回答がありました。
①②③④は障がい者雇用の実現を目指す企業が、お仕事チャレンジフェスを通してスキルアップしたいという思いが伺えます。
⑤は子どもたちや社会に貢献したい、というお気持ちを感じます。
そして⑥は社会にある問題を捉え、チャレキッズのイベントへの思いも汲んでくださっている内容となっています。

3、障がい者雇用への意識

参加くださった企業を「障がい者雇用への取り組み」で分けると

①障がい者雇用をすでに行っており、その意義を広く伝えていくことに関心を持ってくださっている企業
②障がい者雇用を行っており、さらに拡大していくために経験や学びを深めたいという企業
③障がい者雇用はまだ行えていないが、実現に向けて準備や学びをすすめている企業
④障がい者雇用の予定はまだないが、関心があり、学びたいと思ってくださっている企業
⑤障がい者雇用の予定はないが、子どもたちに有益な体験を提供していきたいと思ってくださっている企業

①である企業を増やすことがチャレキッズの目指すところではありますが、必ずしもすべての企業がそうならなくてはならないわけではありません。
規模や提供しているサービス、企業が目指す形に合わせて、障がい者雇用が広がり、同時に企業が発展していくことが望ましいと考えています。
そうなるよう、それぞれのフェーズ(段階)に合わせて、気付きや学びが得られるよう日々考えています。
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参加者や社員に体験してもらいたい事柄について

事前アンケートでは、参加者にだけでなく、社員に対して提供したい体験についても聞き取りました。
参加者へは「体験させてあげたい事柄」ですが、社員へは「参加者から学んでほしい事柄」となります。
一方的に与えるのではなく、互いに学び合う感覚を企業には持っていただけるようお伝えしています。

1.「参加者に経験してもらいたいこと」について 

企業に参加者に体験してもらいたい事柄について尋ねたところ


・人の役に立つこと、働くことは楽しいことだ。  100%
・自分にもできた! 75%
・仕事は楽しい! 58.3%
・仕事は難しいところもある 33.3%

・難しさに向き合うことで、成長することができる 33.3%

という回答になりました。
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楽しさと難しさ、そこを体験しての「成長」が仕事の醍醐味であることを伝えたいという企業の皆様の考えが伺えます。
そして、それらの経験が参加者に提供できたか?の事後アンケートでは、

2、参加者に体験させることができたか?

(1:あまりできなかった→ 5:十分できた」」の5段階評価で)

◆「5」は5.9%、
◆「4」が58.8%、
◆「3」は35.3%

となりました
一番多かった「4」の理由としては


・ただ楽しいというだけでなく、仕事としての難しさ、楽しさを感じてもらえた。
・連続した印刷を行なっていくことで、短時間の間にコツをつかんだりする姿を見れた。また、それらの喜びを共有できた。
・畳のヘリを折り曲げる作業に重点を置き、地味な作業の中の難しさ、集中力の大切さを経験していただけた。
・思った以上にソフトの操作が簡易で、かつ参加者もスキルが高くスタッフと掛け合いをしながら楽しく進められた。
・保護者の方の視線も重要で、時々フォローが入り、あたたかな和やかな環境で製作が進んだのが良かった。
・ご両親へ施術を行うことでコミュニケーションの機会や感謝されることの機会を体験し、仕事への興味が増していた
。
・当社の実習や面談のやり取りを経験して参加者(子供、保護者)は、それぞれ相応の実感を提供できたと思われる。
子供は自身が前向きな姿勢になれる実感、自身の運動機能が発揮できる実感等があった。
保護者は、日頃見ることのなかった子供の動き、認識の状態を知れた実感。よって、保護者からの感想「もっと早く子供に経験させたかった。知りたかった。」等につながった。


このうに、練り込まれたワークショップを通して、参加者の良好な反応、保護者とのコミュニケーションが活発になっていたことが伺えます。


チャレフェス2020 写真51

チャレフェス2020 写真49
また、「3」については

・もう少し事前準備を行う事でより良い経験を与えられたと思うから。
・もっとワークを細かく切って褒める場面を増やせば良かった。
・講師陣の事前準備が不足していた
・介護の仕事の一部を体験して頂き、介護のイメージは持って頂けたと思う。

など、参加者のさらなる満足度をひきだすべく、改善ポイントを意識してくださっていることが分かります。
これらをクリアすることで、もっと良好な体験が提供できるという企業の前向きな姿勢を感じました。


( リポート⑥へ続く )

 

リポート④【お仕事チャレンジフェス2020】〜 企業アンケートより〜

企業の目線で見たチャレンジ・フォーラム

今回のお仕事チャレンジフェス2020では15社のワークショップが一同に会し、合計117名の若者にお仕事の体験を提供いたしました。
お仕事チャレンジフェス2020 参加企業集合写真

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各社仕事の一部をワークショップとして切り出し、参加者を受け入れ、ご指導いただき、全体共有の「チャレンジ・フォーラム」にご参加いただきました。
フォーラムでは、参加者の感想、受け入れ企業の感想とともに、障がい社雇用を進めている企業の実体験も聞ける内容でした。
ご登壇いただいたのは、ASKULLOGIST株式会社 福岡物流センター副センター長、坂井博基氏、株式会社障がい者つくし更生会の専務取締役、那波和夫氏、ATUホールディングス株式会社の代表取締役、岩崎龍太郎氏です。
登壇企業のお話は、障がい者雇用を目指す企業にとっても、一般の方にとっても大変刺激のある内容だったと思います。

そこで、まずはこちらの質問

フォーラム登壇企業のお話で印象に残っていることは?

「三社とも絶え間ない努力と経験の積み重ねの上で、現在の雇用体制を作りあげていることを知った」
「雇用に対する意識、行動、問題を改善していくために絶えまぬ努力、協力が必要だと再認識した」
「心のこもった”温”かい視点と、冷静かつ客観的な”冷”たい視点が重用」
「障がい者雇用のことを「大変」から「ナチュラル」に変えていくことの重要さ」
「問題が起きた時、事実に焦点を当てる(感情は考えない)」
「障がい者にできない仕事の方が少ない」などの答えが寄せられました。
「就労の準備ができている人を迎え入れることというお話に、納得をいたしました」
「全職種対象に業務内容の確認する事」

など
障がい者雇用に対する考え方や向き合い方のヒントを得られたという回答が多くありました。
リポート③では登壇企業が話してくださった内容の一部も掲載していますのでぜひ御覧ください。(リポート③)

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この中の「就労の準備ができている人を迎え入れることというお話に、納得をいたしました」については、参加企業より

「障がいのある方を採用するきっかけと最初に行ったきっかけとタイミングを聞かせてもらえますか」

という質問への回答から来ています。

障がい者雇用のきっかけとタイミングは?

◆坂井氏

坂井氏、きっかけは法定雇用率。従業員数も増えていったので、障がい者雇用をしなくてはならなかった。
一般求人で採用した聴覚障害のある方を採用したことが一番最初だった。
しかし失敗した。
その方は3ヶ月で退職した。それが失敗したとわかったのは数カ月後。
自社の前を引っ越しで退職したはずの彼が自転車で通り過ぎたからわかった。
引っ越しではなく、何かがいけなかったんだ、と思った。
これを変えていかなければならない、1人、2人を雇用するのではなく、
30人でも雇い入れていける仕組みを作らなくてはならないと思ったのがきっかけだった。

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◆岩崎氏

障がいのある方でも殆どの仕事はできます。
もちろん適性はありますが。
ただ、就労の準備ができている人を雇ったほうが良いと思います。
実は障がいのある方で就労している人の中には、就労の準備ができていない人も結構いる。
どんな準備かというと、基本的な生活においての準備が整っていないなどのことです。
例えば、寝る時間が遅い人。早く寝すぎる人、規則正しい生活ができていない人です。
そうなると、仕事中眠くなるし、きつくなるし、続けることが難しく、精神的にもきつくなる。
そういった、規則正しい生活が送れるなどの基礎的なことが整っている人を一つの基準とすると良いと思います。

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また、

障がいのある方との職場づくりでは人間関係やその方の特性によるトラブルも発生しやすいと思いますが、それらはどのように解決していっているのでしょうか?

という質問に対して、

◆那波氏

それぞれの立場から事実関係を聞き出す。この時ポイントとなるのは、感情や憶測は入れないようにする。
事実だけを収集していった上で、困った反応(トラブルとなった反応)をした原因を考える。
どうしてその時、困った反応(トラブルとなった反応)を選んだのか。
もしかすると、その人は別の選択肢を持っていなかったのかもしれない。
その選択肢を提示してあげる。すると「そんな選択肢があるんですか?」となる。
それを「知りたいか?」と尋ねると「知りたい」となる。
なぜなら、本人もトラブルを解決したいから。
あくまでも本人が「知りたい」ということを提示していく。
こちらが正しいと思う考えを押し付けるのではなく、本人が知りたいと思っていることを伝えるほうが、納得感が高いから。
その上で、別の選択肢を提示する、そして「なるほど!そういう選択肢があったのか!」となる。
それを実行するための支援を行っていく。
そして、その選択肢が実行できた時、それって誰のためになったんだっけ?と尋ねる。
トラブルが起こって困っていたのは自分だから「自分のためになっている」となる。
こうやって、自分のためになった、ということを必ず意味づけすることで、やらされている、押し付けられているのではなく、
自分が納得して良い関係や成長を図ることができていると実感できる。
そうやって、本人から望ましい反応や行動を引き出していくことで、本人も成長していることを実感でき、本人が居心地の良い職場環境を作ることができます

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こういったお話をみなさんと共有することで、企業の皆さんからは今後の活動の中で、障がい者雇用促進に向けた課題解決の方策として


「ワークショップの意味を伝えること」
「障がいのある方との関わりを増やすこと」
「お互いにメリットのある仕事を切り出すこと」
「障がい者雇用に向けてのイメージの共有」
「保護者の意識を変えていくこと」

などの回答が得られました。

参加者との対話の中で 

企業のみなさんが参加者と共有した事柄のなかでは、
就労に向けての不安を感じていらっしゃる方が多くいることがわかったという発言が多くありました。
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・解決、改善の手立てができず、問題が継続している状態の方々が多いと思った。

・保護者の方々も不安や期待など気持ちが入り混じって遠慮している感があった。
・参加者の悩みの深さと真剣さ

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併せて、ワークショップに概ねみなさんが満足していること、子どもたちがみんなの前できちんと意見が言えていることに刺激を受けたなどのお答えがいただけました。


リポート③でもご紹介しました、参加高校生の言葉に感動したという企業も多くいらっしゃいました。
→(リポート③)
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参加企業が目指すもの 

昨年から実施しているお仕事チャレンジフェス。
参加者と企業がともに情報交換し、気付きや学びを得ていくものですが、此処から先をどうしていくかが今後の課題となってきます。
フォーラム時に保護者の方からも出たご意見

「特別支援学校のことをもっと知ってほしい、実習の受け入れを拡げていってほしい」

チャレキッズでは、特別支援学校と連携し、法人会員企業への実習の受け入れのコーディネートもスタートしています。
企業はお仕事体験の受け入れや企業見学会、セミナーなどを受講していただくことで、障がい者雇用に対しての準備を社員の方に整えていただきます。
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今後も、特別支援学校との連携を進め、しっかりと実習期間を設けることで、お互いにとって良好な関係の職場づくりを目指します。
チャレキッズの活動に関心のございます企業の皆様、特別支援学校の皆様、ぜひ、誰もが幸せに活躍っできる職場づくりを目指してまいりましょう!

チャレキッズへのお問い合わせはこちら

( リポート⑤に続く )

 

リポート③【お仕事チャレンジフェス2020】〜 チャレンジフォーラム 〜

参加者と企業の対話の場:チャレンジフォーラム

今回のお仕事チャレンジフェスの特徴のひとつがこのフォーラム。
目的は「参加者も企業も一同に会し、お互いの体験を共有すること」でした。
ワークショップや研修などで、参加者がアンケートを書き記し提出することはよくあると思いますが、主催者側、ワークショップ提供企業がどのような感想を抱いたか、などを共有することは稀なのではないでしょうか。

今回、私達がこの企業側の思いも参加者に聞いてもらおう、と思ったのは、
企業側も学ぶ立場であり、情報を収集し、企業活動に生かしていかなくてはならないからです。
一方的に与える、受け取る、という関係ではなく、お互いが情報交換し、学び合う、それが障がい者雇用、障がい者就労には大切だと考えています。

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そこで、今回のフォーラムでは参加者のみなさんの列と企業の皆さんの列を交互に配置し、
違う立場の方がお話できるようにしました。

一日の体験の共有

フォーラム冒頭では早速「本日の振り返り」を実施。
「印象に残っている言葉や出来事」を共有していただきました。
多くのみなさんが今日の出来事や印象を語ってくださり、非常に盛り上がりました。
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その後、企業の立場、参加者の立場、保護者の立場のそれぞれから全体共有をしていただきました。
企業からは今日の体験を経て、可能性を感じたというお話。保護者からは不安もあり、もっと企業の情報を知れる場やこういった交流場が必要だというご意見。そして、参加者本人からも全体共有してもらいました。
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そして、その後は障がい者雇用を促進している企業にご登壇いただいてのフォーラムへと移りました。
ご登壇いただいたのは、ASKULLOGIST株式会社 福岡物流センター副センター長、坂井博基氏、株式会社障がい者つくし更生会の専務取締役、那波和夫氏、ATUホールディングス株式会社の代表取締役、岩崎龍太郎氏です。

お仕事チャレンジフェスは企業にとっても訓練の場

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それぞれの立場から今回のお仕事チャレンジフェスを振り返っていただきました。
ASKULLOGISTの坂井氏は、

昨年もお邪魔しましたが、ほんとに良い取り組みと思っています。
みんな楽しそうですし。まずは楽しそうであるということはとても大切です。
中には苦労されているなという企業もありましたが、その大変さがなくなって、ナチュラルに受け入れられるように成ると良いなと思います。
障がいのある方との取り組みが、「大変なこと」「特別なこと」ではなく、「アタリマエのこと」になっていくことで、障がい者雇用も進んでいくと思います。
そして、今後、お仕事チャレンジフェスを経て実習などにつながるようになって、指導者についてもらってやっている仕事が、一人でもできるように成る、というフェーズが体験できるようになると、企業と若者にとってより良い取り組みになっていくと思います。

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障がい者つくし更生会の那波氏は

僕たちの会社は38名いる社員のうち34名が障がい者手帳を持っている。その彼らが成長していけるように日々考えながら仕事をしている。
それは彼らが成長することによって業績が上がり、周りからの評価が上がり、彼らの喜びにもつながるからだ。
それが企業の成長にもなる。
そのためには、彼らに信頼されることから始めなければならない。
今日は、初めて合う若者に対して、それをおこなうというミッションだった。
どうやったら彼らに認めてもらえるか。よい関係性が作れるか、そこがスタート。
そのために、どんな言葉を投げかけるか、身振り、表情、どんな関わり方をすると「この人になら話してもいいかな」と思ってもらえるか。
そう考えながら、体験作業を社員と一緒になってやっていく。
すると、最初こわばった表情だった子どもたちの表情がだんだん和らいだものになっていく。
そして保護者には、「この作業はこういう目的で行っています」「この作業を通してこういった適性を知ることができます」「お子さんの姿をみてどう思われますか」など、解説や意味付けを行いながら進めていきます。
ワークショップ後半の共有では、体験の感想でどんな「言葉」が出るかに注目していきます。そして、出てきたワードを拡げていくことで、ふだん使っている言葉や彼らが見ている世界を紐解いていきます。
その積み重ねを行うことで、彼らに響く言葉を選ぶことができるようになっていく。

最終的には、子どもたちが「もっとやりたい」と思うようになるには何が必要か。
どう関わると「やる気」が引き出せるか、彼らに認めてもらえるためにはどのようにすればよいのか、その訓練をさせていただく場がこのお仕事チャレンジフェスです。

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ATUホールディングス株式会社の岩崎氏

内容は坂井さんや那波さんがおっしゃったことと同じです。
まずは楽しい、と思うことが大切。
そういった意味では、来た子どもたちに「何が楽しかった?」と聞くと「56フーズさんのお肉料理」「一風堂さんのラーメン作り!」という回答(笑)
でも、それでいいんです。
仕事のきっかけも、「楽しそう」「やってみたい」「その世界に触れたい」と思うことがきっかけ。
同じように、私達の仕事にも「楽しさ」がある。それをこの体験の中でいかに体験してもらえるか、それを設計したり導いたりするためにはどんな言葉かけや関わり方が必要かを模索しています。
そのために参加者と同時に保護者の方にも同じ体験をしてもらうように設計しました。
そして、お互いが感じる事をそれぞれで共有するというふうにやっています。

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この続きはまた後日、企業側の立場からのリポートブログで詳しくお伝えしますが、
三者でお話いただいた事柄は、障がいのある方との働き方を考える上で大変ヒントに成ることが詰まっていました。

登壇者の言葉で印象に残っている事を参加者に尋ねたところ、

・やれない仕事は無いと言われていたのは、大変、嬉しい言葉でした。沢山の企業がその様に言ってくれると有り難いですが…
・坂井さんの最初のことば。「参加企業が頑張りすぎている。障害者雇用が進まないのは大変だと思うから。もっと楽にできたらいい
・本人達ができることはたくさんあり、やれないことはないということ
・ASKULのような企業が増えると、本当の意味での共存ができると感じます

と言った内容が挙がっていました。

夢をもって挑戦してほしい

最後に、冒頭の全体共有時に参加者である高校生が発言してくれた内容をご紹介します。
彼女の言葉がこのイベントの意義のすべてを物語っている気がします。

ある高校生の言葉です。

「私は高等学園(特別支援学校高等部)に通っていて、いま就職に向けて頑張っていてます。でもただ、、、、みんなが就職できるところって限られているじゃないですか。。。。それって悲しいです。
でも、今日のようないろんな企業が集まっているところで色んな体験ができることは、楽しかったし、やりたいことをみんな見つけて、こういうのは難しいのではないかと決めつけずに、みんなちゃんと夢をもって挑戦してほしいと思いました!   
ありがとうございました!」

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障がいがあるから諦めるのではなく、やりたいことを語り、夢を描き、人としての経験を積みながら成長していく。
それは誰にでも許されることであり、認められるべきことです。
そのチャンスを奪うような社会であってはなりません。

しかし、まだ今はその環境が整えられているとは言い難いです。
誰もが夢を語り成長していくことができる社会。それが成熟した社会であり、豊かな社会と言えるのではないでしょうか。

そんな社会の実現を目指そうとしている、人々や企業がいる。
そして、それは不可能なことではない、多くの方がそのことに気付き、触れ、その方法を学ぶ機会が増えるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
まずは参加者アンケートを本にしたリポートをお送りしました。

続いては、企業アンケートを本にしたリポートです。
こちらもぜひ御覧ください!
(リポート④へつづく)

 

リポート②【お仕事チャレンジフェス2020】〜 大切なのは”経験” 〜

子どもたちのパフォーマンスは”伸びる”

お仕事チャレンジフェス2020では、参加企業がそれぞれの仕事を切り出し、その職務を分かりやすく伝えるために様々な工夫を凝らしました。
企業側が目線を合わせ、伝える工夫をしたことで、「理解できる」「集中できる」「もっとやれる」という気持ちがあがったことをご紹介しました。
→リポート①

アンケートでも、

「やっているうちに上達していった」37.8%
「できる仕事の幅が増えるのでないかと思った」32.4%

と、前向きな気づきを得ることができました。
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保護者からも、

「日ごろの接し方や導き方を見なおそうと思った」(29.7%)
「子供の苦手なことが発見できた」(21.6%)

など、日頃の生活の中では見えてこなかった気づきを得ることができたようです。

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仕事とはどんなもの?!

仕事の経験のない若者にとって、ワークショップは「仕事とはなにか?」をイメージする機会となります。
「仕事ってたのしいな」「けっこうきついな」「やりがいがあるな」など、仕事だから得ることができる達成感が必ずあります。
それが体験出ることもお仕事チャレンジフェスの目的です。

アンケートでは「体験した仕事をもっとやってみたいか」について聞きました。
すると、

「やってみたい」67.6%
「自分には難しいかもしれないが、また挑戦したい」21.6%
「自分にならできると思った」18.9%

と、仕事に対する前向きな姿勢も向上したことが伺えました。
同時に

「自分には難しいと思った」5.4%

という気付きもあり、体験を通して適性を知る機会にもなっていました。
自分はどんなことが好きなのか、向いているのかを、自身の経験から判断する、この体験こそが若者に必要なのです。

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そして、そんな前向きな気持ちになっている参加者が「次回挑戦してみたいこと」についても以下のような意見をいただきました。

次回挑戦するときにやってみたいこと



「畳の仕事にチャレンジしたい」
「YouTuberになりたい」
「ラーメン作り」
「モデル、メイク」
「作業系の仕事をやってみたい」
「介護にも興味あるため車椅子の押し方などに挑戦したい」
「色々なアート」「システムエンジニア」
「プログラミング」

挙げてくれている体験は、今回体験したワークショップとは異なるものばかりです。
「もっともっと色んな体験がしたい」そんな気持ちが現れているのではないでしょうか。

併せて、企業訪問の形での体験についても、「是非参加したい」「都合が合えば参加したい」を合わせると、94.9%の方が「参加したい」となりました。
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ぜひ、企業の皆さんの積極的な受け入れをコーディネートしていければと思います。

こどもたちの“変化”

参加する前と、参加した後で、子どもたちに変化はあるのでしょうか?
たかだか90分程度の取り組みで劇的に変わることはないかもしれませんが、それでもこの質問を投げかけたのは、昨年も体験後に変化を示す子どもたちがいたからです。

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そして、体験から1週間も経たないうちに実施したアンケートで、お子様に変化があったと回答された方がなんと35%もありました。
どんな変化があったのかを伺うと下記のような回答が返ってきました。

体験後のお子様の変化について


・教えてもらったことを、家でもしてあげるねと嬉しそうに言ってくれた。
・連れて行ってくれて、ありがとうって、私たちに自分から、大きな声で伝えてくれたました。
・すごく、いい経験できた証拠だと思います。
・就労に関して考え方が前向きになることが出来た。
・色々な体験をしたいと言っている
・天神ホルモンさんで、お肉を捌いたので、またやりたいと言い、調理をやりたいと言ったりしています。時々手伝ってくれていたけど、自分からやりたいと言う気持ちが強くなっていた。
・達成感があり、嬉しかったらしく感想文を書いていた
・また色々チャレンジしたいと前向きな発想になっている
・色々な仕事をやってみたいと思うだけでなく自分に出来るかな?と考えるようになった。
・雰囲気が少し明るくなった。
・積極的になった
・家事の手伝いが増えた

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私はこの内容を見ただけで、この取組の意義を感じました。
経験を通して、子どもたちが心を動かし、やる気を向上させ、それを態度や言葉で示してくれた。
これが、彼らの成長のきっかけになります。
「わずか35%」と思うのか、「35%もの」と思うのかは、人それぞれでしょうが、確実に“経験”を通して変化を感じてくださっていることはたいへん大きなことです。

あとは、その彼らの変化を敏感に察知して、今後の取組にどのように活かしていけるか。
それは、私達大人側、企業側に求められています。

( リポート③につづく )

2020-03-24 | Posted in blog, WORK SHOP, イベントNo Comments » 

 

11月9日(土)猟師さんのお仕事体験

11月9日(土)14:00〜17:00株式会社夢屋〜糸島tracks〜にて、猟師さんのお仕事体験が開催されました。今回、受け入れて下さったのは株式会社夢屋さんの皆さま。
今回は猟師さんのお仕事を知ろう!命の大切さ、食べ物の大切さを知ろう!を目標に5名のchallekidsが挑戦!罠見学、止め刺し、解体作業見学、お肉の切り出しなど、たくさんの魅力的な体験を見学、体験させていただきました!
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まず最初に工房見学。洗浄室で湯剥ぎ、内蔵出しをします。その後処理室にて皮剥、殺菌します。次に精肉室で脱骨、部位分けを行い、包装室で包装し、冷凍します。
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〜商品化するところからシェフのもとに届くまで徹底的な品質管理がされています〜

工房見学の後、はこわなを見学に山へ!
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はこわな仕掛けてありました!思ってたよりも大きかったです!はこわなの中に米ぬかを巻いていて、ワイヤーに触れた瞬間に扉が閉まる仕掛けになっているそうです。
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イノシシの足跡も発見しました!
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はこわな見学を終え、工房に戻って精肉行程を体験させていただきました!
お肉の切り出し、スライス、ミンチにしたり猪肉を商品化していきます!
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猪のお肉をおいしくいただきました〜!
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振り返りでは、美味しかった!普通のお肉だった!猟師さんの仕事内容を知ることができた!などたくさんの感想をいただきました。また、まつもとさん、えぐちさんからは、「子どもたちと関わることでの楽しさを感じることができた。子どもたちの純粋さを感じることができた。自己認識がちゃんとできていて、もっとたくさんのことに挑戦させてあげたい。」といった感想をいただきました!
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〜最後に記念写真撮りました〜!!!
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〜今回のお仕事体験を通して改めて命の大切さ、食べ物の大切さを学ばせていただきました〜
ご協力下さった株式会社夢屋の皆さま、ありがとうございました!

2019-12-02 | Posted in blog, スタッフブログ, 仕事体験記No Comments » 

 

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