福岡発!発達障がいや知的障がいのある子ども達の夢を叶えるプロジェクト

リポート①【お仕事チャレンジフェス2020】〜参加者アンケートより〜

だれもが夢を描き、成長できる社会へ

2020年2月24日(月・祝)、福岡市中央区荒戸にある、福岡市市民福祉センター、通称、「ふくふくプラザ」において、チャレキッズの「夢をひらく!チャレキッズお仕事チャレンジフェス2020」を開催しました。
10の部屋とスペースに合計15もの企業、業種のワークショップが集結、一日で最大2つのお仕事の体験ができるという贅沢なイベントです。そして、最後は全体での振り返りとシェアタイム、障がい者雇用促進企業のお話が聞けるフォーラムを開催しました。
チャレフェス2020 写真1

イベントについての概要などは特設サイトへ

応募数102、参加決定者57名、2回転のワークショップに延べ119 名が参加 

15のワークショップを10:30〜、13:00〜の2回実施していただき、そこに、2〜5名の定員を設けて希望を募りました。
応募総数102名、その中から参加決定者が75名と昨年を上回りました。
しかし、コロナウィルスのの影響により、事前キャンセルが10名、当日キャンセルが8名とあり、57人の参加となりました。
しかし、みなさん大変楽しみにしてくださっていて、会場は企業と参加者の熱気に包まれたものとなりました。

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チャレフェス2020 写真72

今回はイベント全体のご紹介と、参加者アンケートをご紹介しながら、記事を構成していきます。
昨年のリポートはこちらからご覧になれます↓↓↓↓↓
お仕事チャレンジフェス2019リポート②参加者篇

参加企業数は前回と同様の16企業でしたが、1社、企業のご都合が合わなくなりキャンセルとなりました。
また次回のリベンジを期待しております(^ ^)

お仕事チャレンジフェスとは?! 

お仕事チャレンジフェスはチャレキッズで取り組むお仕事体験の2本柱の1つ。
1つは夏のお仕事体験。こちらは「企業訪問型」としており、実際に企業にお邪魔して2時間程度のお仕事体験を行うものです。
小学部〜中学部の障がいのあるお子さんを対象にしており、企業にとっても障がいのある方とどのような職場づくりができるかを考える機会としていただいています。
。こちら複数の企業に集まって頂き、一日で複数のお仕事体験ができる、という内容です。
対象を15歳以上としており、より就労に近いお子さんが自身の適性を知ること、企業が障がいのある若者の能力を知る機会とさせていただいています。
omote-191208 チャレフェス2020チラシ参加者募集 (仮)-01
そのため、ただ「やってよかった」「良い体験をさせてあげられた」という一方通行な取り組みではなく、お互いが気づきを得られるよう、

ワークシートを準備して対話を行う
学生が自身を評価、企業からも評価をもらう
企業が自身の取り組みを振り返る
ビデオに残して企業の取り組みを分析する

など、研修効果が高まる工夫を施しています。

とうことで、まずは参加者アンケートから読み解いてみましょう

参加者アンケートから読み解く、お仕事チャレンジフェス2020

参加して気づいたこと・発見したこと

◆日頃の取り組みから飛び出し、新たな経験をすることで気づくこと、発見すること、それが何よりの財産です。
だからこそ、出て行き、体験をすることが大切です。

体験して気づいたことは?の質問で本人からは、「経験験した仕事をもっとやってみたいと思った」が 51.4%で最も多く、次いで「言われていることや指示がわかった」が43.2%「やっているうちに上手になった気がした」が40.5%とつづいています。
つまり、「指示がわかり」、「成長を実感する」ことで「もっとやりたい」となったことが伺えます。
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保護者のみなさんの気づきでも、
「言われている事や指示が理解できていた」が51.4%、「集中してできた」が 48.8% 「思ったよりできることがわかった」45.9%となっており、本人、保護者とも「指示の理解ができた」という感想が多くなっています。
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「指示の理解ができた」「集中できた」「思ったよりできた」が上位

これは裏返せば、保護者や本人でさえ
「指示の理解が難しいだろう」「途中で集中できないであろう」「もっとできないのではないか」
という思いが強いことが伺えます。

実際に日々の生活の中でそう感じることやそういう失敗体験が多くあったのだと思います。
ではなぜ、今回そのようにポジティブな見方が生まれたのか?
それは、企業の取り組み方によるところが大きいと思っています。

企業が行ったワークショップでの工夫

参加企業の取り組みへの工夫を感じる部分がありましたか?
の質問には
「たくさんあった」が64.9%、「少しあった」が27%、で、合計91.9%と大多数の方が企業の工夫を感じてくださいました。
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内容について伺うと


「手順がわかりやすく書いてあった」
「動画をつかって説明していた」
「ゲーム感覚で楽しくなる工夫」
「マンツーマンで丁寧に教えてくれた」
「パズルのようなものを使い、動作で理解できる工夫があった」
「色の違い、大きさ、重さ、肌触りなどの異なるものを用意してくれていた」
「ワークシートなどを使いながら、困ったことがあればすぐにアドバイスがあった」
「たくさん褒めてくれてやる気を出させてくれた」
「最後の振り返りをしっかりやってくれた」
 

などが挙げられました。

それぞれの工夫を内容別に分けてみると


Ⅰ、 目で見てわかる工夫
Ⅱ、 楽しく取り組める工夫
Ⅲ、 安心して質問できる工夫
Ⅳ、 やる気を引き出す工夫
 

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などが散りばめられている事がわかります。
この工夫こそが、このお仕事チャレンジフェスに参加する企業の目的です。
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どれだけ目線を合わせられるか 

参加者の皆さんには事前にどのようなお子さんが参加されるかを聞き取り、企業は情報をもとに仕事を切り出し、その業務をはじめて経験する若者に理解してもらい、作業の習熟を図ることができるか。
そのために、いかに目線を下げることができるか、伝わりやすい工夫ができるか、楽しみながらできる工夫ができるか、行うごとに上達が見られる仕掛けができるか、やりがいと達成感、仕事の難しさと喜びを得る工夫を散りばめられるかを考えて作っていきます。
その成果がこれらのアンケートで見ることができます。

( リポート②につづく )

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